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<西尾市汚職>中村市長「辞職するつもりはない」 愛知

2月20日14時7分配信 毎日新聞


 愛知県西尾市の建築許可手続きなどを巡る汚職事件で、市長の中村晃毅容疑者(71)がわいろとして受けとったとされる600万円は無利子、無担保だったことが20日、中村容疑者に接見した弁護士への取材で分かった。中村容疑者は「わいろではなく借金だった」と容疑を否認しているが、借金だとしても極めて有利な条件と言え、贈賄側の業者との癒着ぶりがうかがえる。弁護士によると、中村容疑者は市長を辞めるつもりはないと話しているという。

 中村容疑者は、贈賄側の人材派遣会社「大成閣」社長の村田英紀容疑者(67)側から外国人研修センターの建築許可申請などを認めるよう依頼を受け、06年10月〜07年3月、市長室や飲食店で計600万円を受け取ったとして受託収賄容疑で逮捕された。

 接見した弁護士によると、中村容疑者は600万円について「借金で(借用を示す)証文もある。何かの見返りに受け取ったわけではない。村田容疑者から『お金がなかったら貸しますよ』と言われていた」と説明、利息や担保がなかったことは認めているという。

 借金を巡る贈収賄事件では、岐阜県の岐南町長(当時)が業者から無利子無担保で3000万円を借りたのが「金融の利益」に当たるとして収賄罪に問われ、岐阜地裁で今月9日、有罪判決が言い渡されている。

 一方、現金の授受が行われた直後の06年11月、同市が中国に派遣した親善交流団に村田容疑者が参加、中村容疑者も同行していたことも新たに判明した。

 中国との交流事業は06年にスタートし、村田容疑者らは第1回の派遣に参加した。公募に応じた約60人が上海などを訪問し、政府関係者との意見交換や工場視察などを行った。

 関係者によると、村田容疑者は当時、中国人研修生の受け入れ事業を計画し、西尾商工会議所が研修生受け入れ機関になるよう中村容疑者に同商議所への口利きを依頼していたという。中国の現地政府や財界とのパイプづくりも進めており、利益供与の背後には事業を市長に支援させる意図もあったとみられる。【式守克史、飯田和樹、秋山信一】

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最終更新:2月20日14時7分

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