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fileNo.6 福本総合法律事務所

Photo01
適度な重厚感に包まれた大会議室。ここで、クライアントとの面談をおこなう。
背後の壁面の絵画は季節ごとに架け替えるなど、細やかな演出も。
Photo 02
鳥の目で見る

絵画を鑑賞するスタイルは人それぞれだが、離れたり近づいたりしてみることで存分に味わうことができる。離れればその絵が放つ空気を感じ、近づけば筆致や技法から描いているときの情景までもが浮かんでくる。異なる視点からのインプット。それが対象をより深く読み解くことにつながり、想像力を刺激してもくれるのだ。

福本氏が、新しい事務所の開設にあわせてつくったデスクは、まさにこの効果を狙ったものであるだろう。幅は2メートル40センチ。腕を左右に広げてもまだ余裕がある。
このデスクトップに事案に関連する資料やデータをすべて広げ、鳥が空から眺めるように俯瞰する。すべてを見えるようにするのは、「見えないことは存在しないことと同じになってしまう」からだ。そして、想像力を働かせて事案の全体像、ストーリーを組み上げていき、答えを導き出していくという。福本氏のデスクは、長らく実践してきた仕事のスタイルがあってこそ、生まれてきたものだ。イメージどおりの使い方ができるようとことん追求した天板の形はたいへんユニークで、これまで目にしたことがない。

「デスクといえば長方形」、そんな思い込みを捨て去ったとき、単なる作業台ではない“仕事をサポートするためのかたち”が生まれてくるのに違いない。

[ 福本氏の志事 ]
福本修也氏Photo

福本総合法律事務所代表をつとめる福本修也(ふくもとのぶや)氏。いわく、「問題解決の根拠となる法令も判例もない事案に出くわした時にこそ、私たちの真価が問われる」のだそうです。そうした出口の見えない状況を「自ら切り拓いていける人材を育てたい」。そう語る福本氏の視線は力強さに満ち溢れていました。


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幅2メートル40センチの巨大なデスク。事案を検討するためには資料を広げるのに十分な広さが必要なのだ(詳しくは本文を参照)。席の位置を中心に、左右どちらにも手を伸ばしやすいユニークな天板形状になっている。   視線を向けた先に雄大な“風景”が広がり、心理的な緊張を解きほぐす。冷静に、じっくりと腰を落ち着けて対話ができる。
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会議室に限らず、オフィスのいたるところ絵画が飾られており、目を楽しませてくれる。福本氏自ら画廊をまわり選定したという。   エレベーターホールのサイン。壁面を木目調に
仕上げ、室内との連続性を持たせている。
上品さや繊細さを感じさせるサインデザイン。