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<西尾受託収賄>市長指示で一時撤回 建築贈賄側計画

2月20日2時36分配信 毎日新聞


 愛知県西尾市の建築許可手続きなどを巡る汚職事件で、贈賄側の業者が市内に計画していた外国人研修センターの建築許可について相談を受けた市担当者が、市長の中村晃毅容疑者(71)=受託収賄容疑で逮捕=の指示で却下の方針を一時撤回していたことが市関係者らの話で分かった。その後、市担当者は県と協議し、許可は無理との判断を示されたため、手続きは進まなかったという。

 県と市によると、07年5〜6月ごろ、人材派遣会社「大成閣」社長、村田英紀容疑者(67)=贈賄容疑で逮捕=の依頼を受けた同県幸田町のコンサルタント業者が市建築課を訪れ、センターの建築許可申請について相談。建設予定地が、原則として建物を建設できない市街化調整区域内にあったため、業者は「学校として除外規定を適用できないか」と持ちかけ、同課担当者は「適用は無理」と答えた。

 だが数日後、同課を訪れた元同社統括部長の大門功幸容疑者(51)=同=との再協議が平行線で終わった後、担当者は市長室に呼ばれ、中村容疑者から「内容をよく聞いて対応してほしい」と指示されたという。

 このため担当者は県建築指導課に相談。だが「適用除外にはならない」との見解を示され、大門容疑者に伝えた。

 県建築指導課は「学校で適用除外となるのは学校教育法に基づく施設だけで、研修センターは含まれないのは明らか。市には申請を却下する権限がある」と経過の不自然さを指摘。一方、市建築課は「どの案件でも見落としがないか県の指導を仰ぐことがある」と説明している。

 中村容疑者は、センターの建築許可申請などを認めるよう村田容疑者側から依頼を受け、06年10月〜07年3月の3回、市長室などで現金計600万円を受け取ったとして逮捕された。【式守克史、木村文彦、秋山信一】

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最終更新:2月20日2時36分

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