平泉の文化遺産 資産絞り込みに「大きな懸念」世界遺産登録を目指す「平泉の文化遺産」に関して協議する岩手県平泉町、一関市、奥州市の各首長と県との連絡調整会議が16日、平泉町内で開かれた。昨年12月の登録推薦書作成委員会で、遺跡など九つの構成資産が絞り込まれる可能性が高まったことについて、奥州市の相原正明市長は「大きな懸念を抱いている。九つの資産堅持を2市1町で国に要望したい」と提案した。県県南広域振興局の勝部修局長は「現段階では具体的な方向が示されていないので動きづらいが、県教委を通じて地元の懸念を文化庁に伝える必要がある」と述べた。一関市長、平泉町長は来月まで推移を見守りたいとした。 推薦書作成委では、遺産コンセプトを「浄土世界」と「政治・行政上の拠点」の二本柱とし、構成資産は「時代的な同一性」と「仏教思想との関連性」の観点から見直す―との方向で議論がまとまった。3月13日に開催予定の同委で、資産絞り込み決定が見込まれる。
2009年02月17日火曜日
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