高山市一之宮町のスキー場、モンデウス飛騨位山スノーパークでこのほど、障害者とボランティアの集い「ふれあいスキー」が開かれた。冬は運動不足になりがちな障害者にチェアスキーの醍醐味(だいごみ)と解放感を体験してもらおうと、飛騨地方一円のボランティアたちがサポートした。
障害者の雇用に力を入れている関西電力の関連会社「かんでんエルハート」(大阪市)で働く視覚・聴覚障害者ら20人が参加した。チェアスキー経験のある中部電力スキー部員や高山市職員、同市社会福祉協議会職員、障害者の外出支援をするNPO法人「あんきや」の蒲池(かまち)龍之助代表理事(65)ら約40人がボランティアで加わった。
チェアスキーは、1本のスキーに取り付けたバケットシートに座ったままでスキーを楽しめる。障害者は他のスポーツでは体験できないスリルを味わえる。障害者たちはボランティアに両サイドからロープでサポートされ、滑降を楽しんだ。
ふれあいスキーを13年前から主催している蒲池代表理事は「チェアスキーは障害者の人たちの自信回復やリハビリへの動機づけに大きな効果がある。私たちも障害者の人たちから元気をもらい、一緒に楽しんでいます」と話していた。【奈良正臣】
毎日新聞 2009年2月17日 地方版