第64回国民体育大会(トキめき新潟国体)冬季大会スキー競技会は17日、新潟県湯沢町で開会式を行い、18日から正式競技が開幕する。44選手が出場する県勢は、天皇杯(男女総合成績)10位台を狙っている。

 もっとも入賞が期待される県勢は、岐阜日野自動車に所属する距離、複合の成年男子Aの3人。いずれも全国上位の実力があり、入賞ラッシュにも期待が高まる。

 距離の成瀬野生は、2連覇を射程に入れている。国体は成瀬が得意とするフリーではなく、クラシカルで競うが、今国体の出場選手の中では随一の実力。また、クラシカルを得意とする井川純一も入賞を狙う。井川は今季は調子を落としているものの、地元・新潟での復調に期待が注がれる。複合、ジャンプの高尾康平も入賞を目指す。

 アルペンは、今月上旬に開かれた全国高校大会で3位に躍進した少年男子の米田修平(岐阜第一高)、昨年は6位入賞を果たした森本優希(飛騨高山高)が有力。

 同大会で県勢としては3年ぶりの表彰台に立った米田は、今国体でも上位入賞候補。森本は同大会で26位と本来の実力を発揮できず、雪辱を目指す。少年女子の栃本涼香(飛騨神岡高)も上位を狙う力は十分。成年男子Bの池田晃(高山グリーンホテル)は9度目の入賞を目指す。

 競技は18日に開幕。アルペンの大回転は18日に成年男子A、C、成年女子A、19日に成年男女B、少年女子、20日に少年男子を行う。距離は18日に全種別を行い、19日に女子、20日に男子のリレーをそれぞれ実施。複合は18日に前半ジャンプ、19日に後半距離。ジャンプは20日に行う。