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ハンセン病による差別や偏見をなくそうと19日高岡市で、過去にハンセン病をわずらったことがある回復者を講師にした公開講座が開かれました。
これは浄土真宗の僧侶が「共に生きる」をテーマに開いたもので、およそ150人が参加しました。
公開講座ではハンセン病への理解を深めるため、病気の特徴や原因、また国が行った強制隔離政策では、患者を納得させるため宗教を利用した歴史などについても学びました。
そして16歳から53年間にわたって熊本県のハンセン病療養所に入所している阿部智子さんがこれまで受けてきた差別や偏見について語りました。
阿部さんは「一度入ったら2度と出られない、病気を治す療養所ではなく単なる収容所だと身にしみて覚えていった」「未だに親の墓参りもできない」
阿部さんは講演の中でハンセン病への偏見は根深く無意識に差別していることもあると、自らの体験から学んだことを訴えました。
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