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KTX欠陥工事:与野党から非難相次ぐ(下)

国会国土海洋委員会が現場調査

 以下は李委員長との一問一答

-今月17日、国土海洋部を含む関係機関から受けた緊急報告とはどのようなものだったのか。

 「鉄道に対する国民の信頼が崩壊しかねない事態だと、恐ろしくなった。政府が掲げた“グリーン・ニューディール(CO2削減・エコロジー)事業”の一つの軸を担う鉄道のイメージが低下すれば、今後どんな役割を担っていけるというのか」

-吸収材を使った不良品のフックボルトが、亀裂が生じた原因とされているが。

 「常識外れの誤った考えが、大規模な国家的事業に対する国民の信頼を低下させるという深刻な結果を招いた。安全ボケに起因する小さなミスが、国全体にどれだけ大きな損失を与えるかを示した端的な事例だ」

-韓国鉄道施設公団は、約15万3000本の枕木に使われた吸収材(スポンジ)をすべて抜き、防水材(半固形状の圧縮用潤滑油)を注入するという措置を打ち出しているが。

 「不良品の枕木をすべて取り替えるということが、問題の解決に向けた根本的な対策だ。開通の時期や交換に必要な予算のことを心配している場合ではない。国民の安全や生命を最優先し、100年先を見据えた完ぺきな工事を行うためのアプローチが必要だ」

-鉄道の専門家10人からなる合同調査団の現場調査の結果によって、考えが変わる可能性はないのか。

 「(現場調査で)不良品の枕木をすべて交換する必要があるという結論が下されれば問題はないが、“部分的な補修”という結論になった場合、合同調査団に対し、委員会レベルで安全性を保障できる案について徹底的に問いただす方針だ」

-枕木の製造業者を選定する過程で便宜供与があったという疑惑が浮上しているが。

 「常識外れのミスが繰り返されたことで、裏取引や癒着(ゆちゃく)が疑われる可能性は十分にある。不良品のフックボルトが約15万3000本も作られたことを、誰も知らなかったというのは到底理解できない。国民はバカではない。徹底的に事実関係を解明する必要性が出てきた場合、監査院に監査を依頼する方針だ」

永川(慶尚北道)=チェ・スホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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