【ニューデリー栗田慎一】国際人権保護団体「アムネスティ・インターナショナル」(本部ロンドン)は18日、アフガニスタンで続く戦闘で国内避難民が続出し、厳冬の中で深刻な食糧不足に直面していると警告した。国連は同国に約23万5000人の国内避難民がいるとみているが、同団体は「そのほとんどが戦闘から逃れた人々だ」と指摘した。
同団体が現地調査で実態を確認。避難民の多くが支援を求め、カブールなど主要都市を目指しているが、食糧や水、住居など生活支援はなく、多くの子供たちが暖房器具もない中で地面に寝ているという。
米国は兵士1万7000人の増派を決定し、戦闘は激化するとみられる。同団体は、こうした「戦闘避難民」への早急な国際的支援の必要性を訴えている。
毎日新聞 2009年2月19日 18時17分