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不妊治療で受精卵取り違え…9週間後に人工中絶

 香川県は19日、県立中央病院(高松市)で昨年9月中旬に不妊治療を受けた同市の二十代女性に、誤って別の患者の受精卵を移植した疑いがあることが分かり、約9週間後に人工妊娠中絶をしたと発表した。

 産婦人科の男性医師(61)が、受精卵を培養するための容器を取り違えたのが原因とみられる。受精卵の取り違えは2000年に石川県内の医院で発覚したが、妊娠まで明らかになったのは初めて。ミスの再発防止策が求められそうだ。

 病院は女性に謝罪し、健康上の問題はなく、再び妊娠も可能と説明している。一方、女性は精神的苦痛を受けたとして10日、県に2000万円の損害賠償を求め高松地裁に提訴。代理人弁護士は「女性は病院側の説明に納得していない」と話した。

 記者会見した松本祐蔵院長は「妊娠したという絶頂の喜びのなか、中絶をしなければならないことの精神的負担は想像を絶する。病院として大変申し訳なく思う」と謝罪した。

 病院によると、女性は昨年四月に産婦人科を受診。医師は9月、作業台の上に別の患者の受精卵が入った容器(シャーレ)を置いたのを忘れ、女性の名前が書かれたふたをかぶせたという。

 医師はミスに気付かないまま女性に受精卵を移植。10月7日、超音波検診で妊娠が分かり、女性に伝えた。その後、受精卵の発育状況などから別人の可能性があることに思い当たり、作業手順を検証して取り違えに気付いた。

 医師や松本院長らは11月、女性と夫に謝罪し、人工中絶処置をした。

 作業は医師が1人で行い、第三者によるチェック態勢は取られていなかった。病院はマニュアルなど安全対策を徹底するとしている。

[ 2009年02月19日 19:42 ]

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