長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)が、園内で経営するホテルデンハーグ(228室)の休館を柱にした経営改善策を固めたことがわかった。世界的な金融危機で、海外からの客が激減したためだ。
デンハーグは正規の室料が1人1泊約2万3千円から。HTBが運営する四つのホテルのうち最も安く、韓国、台湾など海外からの客の比率が高かった。
ホテル休館のほか、園内で土産物などを扱う売店の見直しも進める。これに伴い、パートら非正規従業員の一部の契約打ち切りも検討する。
円安を背景に海外からの客が07年度まで4年連続で伸びるなど、HTBは海外客への依存を強めていた。
07年度の入場者数219万人のうち海外客は44万人で、約2割を占めた。ウォン高が続いたことなどで、伸び率も前年度比16%増を記録した。
だが、08年4〜12月の海外からの入場者は前年同期比26.7%減の24万4千人。園内のホテルの海外客は計約7万人で、3割強も落ち込んだ。
さらにガソリン高などで国内客の入場も減った。08年4〜12月の入場者全体は前年度比10.6%減の148万人になり、08年度の目標の270万人には届かない見通しだ。
HTBは多額の設備投資が重荷になり、03年に約2200億円の負債を抱えて会社更生法の適用を申請、経営再建中だ。
06年度から3年計画で、計100億円をかけて施設の充実に力を入れ、愛知万博で人気を集めたアミューズメント施設の導入などを進めた。06、07年度には年間入場者200万人台を記録するなど回復基調に乗り、08年度は92年の開業以来初の単年度黒字を目指していた。
HTBは18日、長崎県と佐世保市に改善策を説明。佐世保市の朝長則男市長は「詳しい内容は言えない。海外からの客が減っている中で、経営者として対策を取ると聞いた」と話している。