2009年2月19日 12時33分更新
医師が搭乗して患者を治療しながら病院に搬送するドクターヘリについて、高知県は新年度、平成21年度から医療機関や消防の関係者などでつくる専門の委員会をたちあげて導入の必要性を検討することになりました。
中山間地域が多い高知県では、重症患者の救急搬送の要請があった場合、搬送先が遠い場合などに県の防災ヘリ「りょうま」を活用しています。
しかし、防災ヘリの出動件数のうち、救急搬送が全体の8割を占めるなど、救急搬送による出動が増える傾向にあるため、将来的に、防災ヘリ1機だけで十分に対応できるかが課題になっています。
このため県はドクターヘリの導入を検討することにしたもので、県は平成21年度から消防や医療関係者などでつくる専門の委員会を立ち上げて、▼ドクターヘリの必要性のほか▼各地の消防や医療機関との連携の方法などについて検討していくことにしています。
厚生労働省によりますと、ドクターヘリは現在、14の道と府県で導入されていますが、四国にはまだ導入されていません。
県では、検討委員会の意見をふまえてことし秋頃までに結論を出すことにしています。