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【国際】

外国人の入境禁止 中国 チベット自治区に

2009年2月19日 朝刊

 【上海=小坂井文彦】中国政府が、チベット自治区への外国人と台湾住民の立ち入りを来月末まで禁止したことが十八日分かった。来月はチベット動乱から五十年、昨年の騒動から一年の節目にあたる。

 同区を訪問した観光客によると、ラサでは銃を構えた武装警官隊が二十四時間体制で警戒。外国人の目に、同区の現状を触れさせないための措置とみられる。チベット観光局は十七日、旅行会社に対し、三月末までの外国人のツアーを認めないと通知した。表向きの理由は、「宿泊施設などインフラ整備のため」とされている。

 四川省の旅行会社によると、同区周辺のチベット人居住地域でも近く、車の検問によって外国人の立ち入りが禁止されるという。昨年は三月の騒動後、三カ月以上、同区への外国人の立ち入りが禁止されるなど観光が制限された。昨年の同区への観光客は前年より44%減少している。

 

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