ニューヨーク市、大規模な嵐が増える可能性=調査
[ニューヨーク 17日 ロイター] ニューヨーク市の年間平均気温が、今世紀中に最大で約4度上昇する可能性があることが分かった。また、これまでは100年に1度程度だった大規模な嵐が、今後は15年に1回のペースで訪れるようになるかもしれないという。気候変動に関するニューヨーク市のパネルが報告書を発表した。
同パネルは、ブルームバーグ市長の要請を受け、世界的な気温の変化がニューヨーク市のインフラにどういった影響を及ぼすかについて調査。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2007年に発表した報告書のデータを基に報告書を作成した。
ブルームバーグ市長は「専門家パネルによる気候変動予測は、われわれがすでに知っていることを数字で示した。気候変動が現実のものであり、行動を起こさない限りニューヨークに深刻な影響をもたらす可能性がある」と述べた。
報告書では、ニューヨーク市の年間平均気温が2.2─4.1度上昇し、熱波や集中豪雨、干ばつや洪水といった自然災害の頻度も増える可能性があるとしている。
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