2009年02月19日(木)
都留市立病院 分娩5年以内に再開 改革素案まとまる
都留市は、2009年度からの市立病院改革プランの素案をまとめた。昨年4月から休止している分娩(ぶんべん)の取り扱いについて、常勤の産婦人科医や麻酔科医を確保した上で5年以内の再開を目指すことを盛り込んだ。また病床利用率について、国が公立病院改革ガイドラインで示した見直し基準(70%)を上回っていることから現状を維持し、経営の安定に努めることとした。
同病院によると、分娩の再開に向けた常勤産婦人科医の確保には、助産師の体制充実や麻酔科医の確保が不可欠。病院は独自に設けた養成制度により5年後に院内の助産師を9人体制にし、麻酔科医を3年以内に確保にする。その上で関係する大学などに常勤の産婦人科医の派遣を要請していく方針。
病床利用率は75・2%(08年度末見込み)で、改革プランでは11年度まで現在の利用率を維持する目標を設定。
また、他地域の医療機関へ流出している患者を呼び戻す対策として、現在13科ある診療科や140床ある病床数を増やすことも検討。「地域完結型の病院を目指す」としている。
一方、経営形態については、市直営であっても地方公営企業法の全部適用(現在は一部適用)や、地方独立行政法人化などを含めて見直しを検討する。
改革プラン素案は25日まで市民から意見を募り、意見を反映させた上で3月中に策定する。
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