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ホームページでできること |
〜個人のホームページの掲示板から、
2,000人のワーキングマザーのネットワークへ〜 |
『ムギ畑』主宰 |
中村和代 |
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ワーキングマザーに限定した無料会員制ホームページ『ムギ畑』を主宰されている中村和代さん。
ご本人も、3人のお子さんを抱えながら、ご活躍中の経営コンサルタントである。会員数2,000人にもおよぶ、この『ムギ畑』の進展についてご紹介いただくとともに、これからのホームページのあり方についてお話いただいた。

なぜ、ワーキングマザーを対象にした無料会員制ホームページを、作ろうとお考えになったのでしょうか?
実は、はじめから現在の形にしようと考えていたわけではないんです。
まず対象が、ワーキングマザーやその予備軍になったのには、これといったこだわりがあったわけではないのです。最初ホームページを開設したとき、掲示板をワーキングマザー関連の友人への連絡用と、そのほかの友人連絡用に分けました。そのうちの前者が発展して、『ムギ畑』になっていったのです。もちろんホームページを作る段階では、こんな大所帯になるとは想像もしていなかったんですよ。
会員制を導入した理由には、ふたつありました。
まずひとつは、インターネットの世界では、掲示板荒らしが多いので、その対応策として会員制を導入したということ。
もうひとつは、私自身がすでに長年、IDとパスワードのあるパソコン通信の世界に慣れ親しんでいた関係で、特別な意識もなく同じ方式を選択したということが理由でした。
会費については、スタート時点では有料にするほどの内容でもなかったし、また、有料にするという発想すらなくて、無料にしていました。
こうして、私個人のホームページの一掲示板がどんどん発展して現在の形になったのが、『ムギ畑』なんです。
なぜ、ホームページを開こうとお考えになったのでしょうか?
私は大学時代からパソコン通信をはじめ、その後10年以上、パソコン通信やインターネットで日常的にWindows、仕事、育児関連などのさまざまなフォーラムに参加していました。
当時からNifty Serve(現在の@Nifty)の『Windows Forum』でボードオペレーターを務めたり、育児フォーラムを仲間とともに活性化したり、もともとネットにはかなり積極的に関わっていたんです。
その延長で、1997年のはじめにNifty Serveのなかに『Working Mother Forum』ができたときには、喜んで積極的に参加しました。私の周りに同じ年齢ぐらいのワーキングマザーがほとんどいなかったこともありました。
1997年の6月に開催された『Working Mother Forum』で、全国温泉オフ(全国の会員を対象にして、オンライン上ではなく実際に顔を合わせる会合)の幹事を務めたことがきっかけで、東京周辺在住のワーキングマザー約10人でPATIO(@Niftyの私設会議室)という小さな個人フォーラムを開いたのが、結果的には『ムギ畑』の前身になりました。
1997年の10月、転職するために当時勤めていた銀行を辞めました。現在のコンサルティング会社の仕事をはじめる翌年1月まで、たまたま2ヶ月ほどの休職期間ができました。この期間を利用して、個人のホームページをインターネット上に作りました。
いちばん最初に作ったこのホームページは、いわゆる典型的な個人ページで、私の趣味であるビリヤードやスカッシュなどの紹介やワーキングマザーとして感じることをエッセイにして、コンテンツとして公開しました。また掲示板は、当時インターネットおよびパソコン通信で交流のあった友人とのコミュニケーション用に併設しました。
会員を増やすために、どのような点を工夫されたのでしょうか?
『ワーキングマザーPATIO』の仲間のひとりが、たまたま日本経済新聞の女性ホームページコンテスト(1996年)で人気サイト『ワーキングマザーとその家族のためのサバイバルガイド』を制作して優勝した百瀬いづみさんでした。
当時会員制の掲示板は、個人では珍しかったため、百瀬さんが自分のページに訪れるワーキングマザーの交流の場として、掲示板を使いたいと、私の個人ページに姉妹サイトとしてリンクをはってくれました。そのおかげで、多くの人がページを訪れてくれるようになりました。
積極的に会員を増やそうと、意図的にやったことはありません。それでも、『ムギ畑』掲示板のID取得者が徐々に増えてきました。
そのため個人ページから発展させて、当時積極的に出入りしていた『Working Mother Forum』のイメージを自分のサイトで実現できるように、大きな容量のホストコンピュータを別途借り換えました。さらに掲示板システムを現在の会議室システムに入れ替え、個人ページから現在のフォーラム形式に変更しました。これが、ページ開設からわずか1ヶ月ほどの出来事でした。
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ワーキングマザーのおしゃべりスペース
『ムギ畑』
http://www.mugi.com/ |
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現在の『ムギ畑』の概要をご紹介していただけますか。
『ムギ畑』は明るく働き続けることを目指すワーキングマザー、およびその予備軍のための無料会員制インターネットサイトです。コンセプトとして、つぎの四つを掲げています。
(1) |
楽しく助け合うワーキングマザーの知恵袋にしましょう。 |
(2) |
ワーキングマザーの仲間に自分はなにが貢献できるかを一緒に考えていきましょう。 |
(3) |
会員同士互いに励まし合い、ときには叱り合い、さらに成長し合える場所を作っていきましょう。 |
(4) |
営利を目的としないようにしましょう。 |
メニューは、会員向け・ゲスト向けに大きく分かれています。
(会員向けのメニュー)
・会議室
いちばんの中心となるメニューは、会議室です。仕事・家族・家事・妊娠・保育園などのきめ細かなテーマに分かれたボードを用意していますので、1日300発言近い活発な投稿があります。
・チャットルーム、落書き帳
息抜き用のメニューとしてチャットルームと落書き帳(会議室よりも軽い話題を書くための伝言板)を設け、こちらの利用もたいへん活発です。
・ムギ畑倶楽部
最近力を入れているのが「ムギ畑倶楽部」。これは会員が自らのクラブ活動を『ムギ畑』内で展開するためのサイト内サイトです。五人以上の賛同者が集まれば『ムギ畑』内に好きなフォーラム形式のクラブが設立できます。現在は、「英語学習倶楽部」「中学受験倶楽部」「学会託児倶楽部」「くりこみ’s倶楽部」などが設立されています。
・その他
『ムギ畑』の利用の仕方を詳しく書いた「ムギ畑の歩き方」、コミュニティのマナーを学ぶための「ムギ畑クイズ」、『ムギ畑』の企画を会員自らが提案できる「企画室」などもあります。
会員向けメニューの特徴は、会議室などでいつでもその参加会員のプロフィールが参照できるようになっていることです。
会議室で発言するためには、一定の書式にしたがったプロフィールを公開することが義務づけられています。これによって、会員がどのくらいの年齢で、どのような仕事をしているのか、どのあたりに住んでいるのか、有名人だと誰に似ているのかなどが、会議室・落書き帳・チャットのすべてでわかるようになっています。
会員向けには、ほかに『ムギ畑』の英語版フォーラムも、2000年3月からサービスを開始しました。また、会議室などの発言内容をまとめた『ムギ畑通信』というメールマガジンを会員向けに月2回発行しており、こちらも非常に好評です。
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「知恵袋」 |
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(ゲスト向けのメニュー)
・知恵袋
まずは会員ボランティアが中心になって作成した「知恵袋」があります。ワーキングマザーおよびその予備軍が知りたいと思う内容を「よくある質問とその答え(FAQ)」として掲載しています。妊娠・仕事・保育園などのテーマに分け、体験談も交えてまとめたものです。
これはA4の紙にすると、数百枚にもおよぶ膨大な情報量で、会員はもちろんゲストの方々にも、すべて公開しています。
・その他
また会員制のため中身がわかりにくいので、ゲストの方々にも、『ムギ畑』の成り立ちおよび私のプロフィールなどを、詳しく記したエッセイを公開しています。
会員数と、その構成はどうなっているのでしょうか?
会員の人数は、2086人(2000年5月8日現在)です。ただし、『ムギ畑』では3ヶ月間アクセスがない場合、およびアクセスがあっても半年間プロフィールを登録しなかった会員のアクセス権は削除しています。
ですから、これまでの、延べ会員登録数は3000人を超えています。1日の平均アクセス人数は約800人。会員のうち500人近くは、ほぼ毎日1回アクセスしている常連会員です。
月々の入会者数は、開設以来どんどん伸びており、現在は1日平均10〜20人が入会しています。
おもな入会ルートは、会員からの口コミがいちばん多く、あとは新聞・雑誌などの『ムギ畑』の紹介記事、検索エンジン・ネットサーフィンの順になります。
ワーキングマザー関連のホームページでは、いろいろなところで自主的にリンクをはってご紹介いただいているので、インターネットでワーキングマザーというキーワードで検索をかけていただくと、なんらかの形で『ムギ畑』には行きつくようになっています。
会員はWeb上の会議室でコミュニケーションをおもに展開していますので、インターネット環境が整っている方が中心になっています。そのため職場でイントラネットから直接常時接続ができ、ひとり1台のパソコン体制が整っているような大企業、およびその関連会社でフルタイム勤務の方が最も多く、ついで医師・教職・公務員・コンサルタント・弁護士・SEなどの専門職の方です。
また、育児のため一度退職して専業主婦になっている方が、就職希望のためサイトにアプローチされる場合もあります。
お子さんが1〜3人いらっしゃる会員が多いですが、これから出産を考えて参加されている予備軍の方もいらっしゃいます。年齢的には20〜50歳までと幅広く、30代が中心です。
どういった変遷をへて今日のスタイルになっていったのか、進展過程を具体的にお聞かせください。
進展段階は、大きくふたつに分けられます。
(1) |
インターネットの特徴を生かした「グループ運営時代」(1998年4月〜)。 |
(2) |
単なるコミュニティを越えた自己実現の場としての社会貢献を目指す「共同体運営時代」(1999年7月〜)。 |
これからはインターネットとしての特徴を生かした時代になります。個人での運用をやめ、運営ボランティアを会員から公募し、グループ運営に切り替えました。
結果として運営に幅ができ、会員のサービス要求に対して迅速に応えられるようになりました。特にSEの方が運営スタッフに参画してくださったことが、大きく寄与しています。
インターネットでは、パソコン通信と違って、積極的にインターフェースやメニューを変更できるため、圧倒的に旧来のパソコン通信に比べて、使い勝手がよくなりました。
また、運営相談・会議についてもWeb上ですべて行い、共同で意思決定をするネット型の協業モデルも実践できるようになりました。
現在は、約2年間蓄積した知見を会員外に還元することと、さらに会員に対しては単なる情報交換の場から、会員が全員参加型で運営に関われるような場を目指して変革中です。
その第一段階として、1999年の7月に会員に対してアンケート調査を実施しました。現在の『ムギ畑』の満足している点と、不満な点、またどの部分について具体的に変更が必要なのかを、会員290名にアンケートで積極的にニーズを導き出し、大幅なシステムの変更を行いました。
さらに1999年の8月、会員からプロジェクトメンバーとしてのボランティアを募集し、「知恵袋」の編集を行いました。これはグループ運営から共同体運営に移行する大きなきっかけとなりました。
約2ヶ月にわたり、延べ60人近い方が、ひとつの目的に向かって知見を出し合い、顔を一同に会わせることのないまま、インターネット上に用意したプロジェクトルームでディスカッションを行いながら、「知恵袋」を完成させました。
「知恵袋」に関しては、成果に対する満足度はもちろんなのですが、プロジェクトメンバーとして参加したという満足度が非常に高かったのです。みな仕事と育児の合間をぬっての参加だったのですが、力を合わせるとこんなに大きなこともできる、という自信につながり、また自己実現の場にもなりました。
「知恵袋」を皮切りに、「ムギ畑の歩き方」「クイズ」「英語版」などについても同じようにプロジェクト形式ですべて進めていきました。
これまでは、こういった発展について会員からの要望というよりも、私が積極的に主導していった点が多かったのです。コンサルタントとして日常的にマーケティングやプロジェクトマネジメントの手法を実践しているため、自然とそのようなビジネス手法を『ムギ畑』にも応用してきました。
現在は、会員の要望を吸い上げるための仕組みも完成しており、会員の方の積極的なリードに基づくプロジェクト活動もどんどん出てきています。
さらに、運営スタッフにも非常に優秀な方が揃っているので、なんの心配もなく、それぞれの特技を生かした形で、各種プロジェクトリーダーをお任せできたのは、とても幸運でした。
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『ムギ畑』会員の声――
小久保崇子(こくぼ・たかこ)さん
〜私にとっての『ムギ畑』〜
私が『ムギ畑』のホームページと出会ったのは、現在一歳の息子がまだお腹にいたときでした。夫も私自身も転勤族のわが家では、当時夫の転勤問題がもちあがっていました。夫の単身赴任というケースさえ想定しながら、落ち着かない日々を送っておりました。
そんなある日、あるホームページのリンク・ページから行き着いたのが、『ムギ畑』だったのです。当初は、会員制ホームページの「会員制」という言葉に敷居を高く感じて、入会するのを躊躇しました。ところが、息子を出産した直後、激しい閉塞感に襲われ、一年ほど前に入会することにしました。
入会前はインターネットにはほとんど縁がなく、ネットに関する知識も皆無といっていい状態でした。それでもしばらくすると、仕事をもつ母親が集う『ムギ畑』という環境は、育休中の私にとって、外界とつながる手段になっていました。
全国のワーキングマザーが仕事に子育てに頑張っている姿が、リアルタイムで手にとるように目に浮かび、それが、生後間もない子どもの世話に昼夜追われる日々の生活に、どれほど刺激と勇気を与えてくれたかわかりません。住むところも年齢も職種も違うたくさんの仲間の声に、『ムギ畑』を通じて、それこそ何回励まされたことでしょう。
そのうち少し勇気を出して、自分でも投稿するようになると、今まで会社で経験してきたディスカッションとはまた一味違った意見の交流に、すっかり虜になってしまいました。
ひとりひとりがそれぞれの会社で頑張っているワーキングマザーたちが、巷でいわれる「だらだら会議」とは対極をなすような白熱した議論から井戸端会議まで、実に幅広い意見の交流を行っていたからです。
産休、育児休職をへて復職した現在でも、一日一回はアクセスして、全国で頑張っている仲間たちの声を読むのが、日課になっています。
現在、日本社会のなかでは、まだまだ異端視されることの多いワーキングマザーですが、しなやかだけど強く、それでいて自然体で日々を過ごしているワーキングマザーとその予備軍が、この『ムギ畑』には集まっています。今後インターネットがさらに普及するにつれて、『ムギ畑』に集うワーキングマザーたちのパワーが、さらに大きな輪に結集される日も、そう遠くないのではないでしょうか。
[小久保崇子さんは、ワーキングマザーとして、企業でイベント企画・制作を担当されています]
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現在のネットワークを使った、これからの『ムギ畑』の展望について教えてください。
いま考えているのは、ふたつあります。
ひとつは、『ムギ畑』の人材を通じ、情報交換を超えた新しい価値の創造です。百瀬いづみさん主宰の「くりこみ’s倶楽部」はクリエーター、マスコミ、SEの頭文字をとったもので、特にビジネスとしてこの三つの職業についている方の倶楽部です。
この倶楽部では、共同で仕事を実現してビジネスへとつなげていくことを考えています。たとえば、イラストレーターの方がたくさんいらっしゃいますので、その方々のイラストを使って、Web内に画廊を開いたり、あるいはTシャツを希望会員に販売するなどのビジネスを検討しています。
もうひとつは資金面での独立です。現在、労力はボランティア、サーバーなどの資金は会員からの自主的な寄付金という形になっています。
しかし、たとえば『ムギ畑』の各種システムをボランティアで開発してくださったSEの方の労力と電話代、そのほか要した実費などを考えますと、営利化ではなくても、少なくともサーバー資金やハードウェア代などの実費をまかなえる分だけでも、資金が回る仕組みを作らなければ、逆に不健全だと考えています。
でも、ここで会員から会費を徴収すると、回収だけでも大きな負担となります。それにより運営側と顧客という関係ができてしまいます。それは避けたい。
代わりに考えているのは、コミュニティとしての大数の法則をより活用することです。
具体的には、Electric Commerce(電子商取引)につなげることを前提にプロジェクトを組みたいと思っています。興味がある特定の人に対して、欲しい商品を目利きして集めるような「ムギ畑商店街」を自分たちで作り、優れた商品の目利きと情報整理を行うことを計画しています。
その第一歩として、この夏をめどに、食品の購買活動へつなげる前提としたサイトを作り、良質な有機野菜を販売しているサイトなどと提携していくことを考えています。
『ムギ畑』本体では、新しく入ってきた会員が従来の会員とうまく融合でき、新しい刺激からコミュニティが活性化するよう、今まで以上に運営に気を配り、また「ムギ畑倶楽部」を各種立ち上げることを考えています。
『ムギ畑』については、非常にロイヤリティが高まっています。たとえば、『ムギ畑』のサイトによって救われた、あるいは子供をもっと産む気になった、もっと前から『ムギ畑』を知っていればよかった、などの意見が多く寄せられ、最近は『ムギ畑』にアクセスしないと落ち着かないという「ムギ畑中毒」という言葉が生まれるほどです。
しかし去年の秋までは、ほとんど広報活動らしい活動をしていなかったので、口コミと検索エンジンなどでしか見つからない、知る人ぞ知るサイト、という形になっていました。
このことを反省し、ふたつの活動に着手しています。ひとつはインターネットウェブの集まりや他の女性サイトを主宰する方々と、積極的にネットワーキングを組み、互いの補完関係を作ることです。
具体的には『ムギ畑』の会員でもあり、人気メーリングリスト『ぷれままクラブ』の主宰者・石井尚美さんとの相互リンクが、その着手例です。
もうひとつは女性のワークスタイルの多様化、およびインターネットコミュニティの面白さをもっと幅広い方に知ってもらうために、『ムギ畑』の今までの活動とそれに関わってきた人たちについての書籍出版に着手する予定です。これはすでに企画書ができあがっており、現在は出版社と具体的な打合せに入っています。今年の秋から冬にかけての出版を目指しています。
これからのホームページの可能性については、どうお考えになりますか?
私はホームページとは、あくまで情報をやりとりするツールのひとつだと思っています。ただ、それが既存のメディアである電話・手紙・雑誌・新聞・書籍などに対して、圧倒的な技術の進歩によって、低価格・高柔軟性を実現しているわけです。
ホームページの意味合いとしては、情報の流れが変わるということ、さらに情報の流通コストが著しく下がるということです。『ムギ畑』はまさしくその2点、各地に分散しているワーキングマザーの情報を非常に安い価格(無料)で提供できた、というところに成功の鍵があったのだ、と思っています。
これからは、どのホームページもなんらかの形で情報を握ることにより、その情報の閲覧を求め、顧客獲得競争に走っていくわけです。無数のホームページが存在するなかで、個人にしろ企業にしろ、いったいなんのためにそのホームページを作るのか、ということを考え直すべき時期にきていると思っています。
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(担当 多賀まり子)
(撮影 山崎洋介)
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[プロフィール]
中村 和代(なかむら・かずよ)
1968年 生まれ。
1991年 慶應義塾大学商学部卒業。
1990年 在学中にアーサーアンダーセン入社。ビジネスシステムコンサルティンググループ所属。
1992年 公認会計士登録。
1995年 チェースマンハッタン銀行入社。
1998年 マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社。東京支社のマネジャーとして、現在も活躍中。公認会計士以外にも、オンラインシステム技術者、中小企業診断士(情報部門)の資格をもつ。
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