UPDATE1: 上海・深セン株式市場=急落、4.7%安で終了

2009年 02月 18日 19:23 JST
 
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         前営業日比 売買代金概算

上海総合指数.SSEC

 大引け     2209.862   109.579安  1348.8億元(上海A株)

 高値      2295.741

 安値      2206.062

 前営業日終値  2319.441   69.946安  1687.8億元(上海A株)

滬深300指数.CSI300

 大引け     2275.843   109.450安  

 高値      2369.053

 安値      2272.505

 前営業日終値  2385.293   76.952安  

 

上海B株指数.SSEB

 大引け      137.865    5.255安  0.57億米ドル

 高値       142.983

 安値       137.685

 前営業日終値   143.120    5.875安  0.62億米ドル

 

深センB株指数.SZSB

 大引け     310.600    8.053安  3.35億香港ドル

 高値      316.842

 安値      309.794

 前営業日終値  318.653    12.984安  3.79億香港ドル

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 [上海 18日 ロイター] 18日の上海・深セン株式市場の株価は2日連続で急落

して引けた。売買代金も縮小した。1月の銀行貸し出しが急増したことが景気回復を示唆

するというよりは、むしろ経済にとってマイナスに作用するかもしれないとの懸念が背景

にある。

 上海総合株価指数.SSECは109.579ポイント(4.72%)安の

2209.862で終了。11月半ば以来の大幅下落だった。

 上海A株の売買代金は1349億元(約198億ドル)と依然高水準だったものの、前

日の1688億元を下回った。売買代金の減少は、市場への新規資金流入が干上がりつつ

あることを示している可能性がある。

 政府が景気刺激のために銀行に融資を行うよう圧力を掛ける中、先週発表された統計で

銀行の新規貸し出しの急増が示されたことを受けて上海総合株価指数は16日に終値ベー

スで5カ月ぶりの高値2389.387(年初来で31%上昇)をつけた。しかし過去2

日間で、市場はこの貸し出しの構造が経済の弱さを示しているとの見方を強めつつある。

貸し出しの多くは短期的な割引手形で、このことは銀行と企業双方が経済の長期見通しを

依然懸念していることや、企業が調達した資金の一部が株価バブルをあおっている可能性

を示唆している。

 上海A株の値下がり銘柄数は835と、値上がり銘柄数107を上回った。鉄鋼株と石

炭株が特に強く打撃を受けた。

 宝山鋼鉄(600019.SS: 株価, 企業情報, レポート)が5.59%下落したほか、神華能源(601088.SS: 株価, 企業情報, レポート)は7.15%安。

 華泰証券のアナリストは「もし売買代金が活発な水準を維持できなければ、2400ポ

イントの水準が2月のピークになるかもしれない」と警戒感を示す。もし市場への資金流

入に問題があったり、また株価にプラスに働くような政策が近いうちに発表されなければ、

投資家らは利益を確定し、次の機会まで待つかもしれないという。

 上海総合株価指数は今週、200日移動平均近辺の水準から後退した。200日移動平

均は現在2444ポイントにあり、主要な上値抵抗線の可能性がある。一方、11月から

1月にかけて何度も高値をつけた2000―2100ポイントの間に、チャート上の強い

サポートが存在する。

 株価がさらに上昇すれば当局が新規株式公開(IPO)の再開を許可するかもしれない

との懸念も株価を圧迫した。IPOは数カ月間中止されており、30を超える数の企業が

IPO再開を待っているとみられる。また、大株主が株価上昇に乗じ、ロックアップ期間

の終了で取引可能になった株を大量に売却している兆候が見られる。

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