太陽電池等の再生可能エネルギーを用いた屋外設置型自立型電源は、道路周辺設備(交通標識、道路鋲等)や公園などに設置されているLEDの照明等に用いられています。今後のユビキタスネットワーク時代では、センサーノード等を用いたテレメトリーシステムや道路情報システム等様々な用途に屋外設置型小容量自立型電源が必要になってきます。屋外設置型自立型電源では太陽電池で発電をしていますが、従来の太陽電池モジュールはセルを直列接続していたため、汚濁しやすい市街地での使用が難しく、また枝落とし等のメンテナスが必要でした。開発した極低電圧昇圧技術の利用により太陽電池の単セル利用が可能になり、従来の太陽電池の持つ発電の不安定性の問題を解決することができました。また、開発した昇圧モジュールには、太陽電池から最大限に電力を取り出す機能(Maximum Power Point Tracking:MPPT)を備えており、極低電圧昇圧技術とMPPTの採用により、従来の太陽電池モジュールの25%〜50%増の発電電力が得られました。