民主党の小沢一郎代表は16日昼、中川昭一財務・金融担当相がG7終了後の記者会見で、ろれつの回らない口調で時折やりとりしたことについて「国の財政を預かる閣僚として、国際舞台の中で正常な受け答えができないことは閣僚としての責任を問われるし、世界に醜態をさらしたということでもあり、責任は重い」と批判した。山口県宇部市内で記者団の質問に答えた。
鳩山由紀夫幹事長も「国益の損失は計り知れない」と指摘し、「本来ならば即刻クビじゃないか」と述べ、麻生太郎首相が罷免すべきだとの考えを示した。
鳩山氏はさらに「不信感が首相だけでなく、財務相にまで広がった。(党として)厳しい措置を求めるのは当然ではないか」と述べ、国会で中川氏を追及する構えを示した。【佐藤丈一、渡辺創】
毎日新聞 2009年2月16日 東京夕刊