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「すべてがうまく行く感覚」大麻に抵抗感ない若者ら(1/2ページ)

2009年2月17日19時13分

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写真夜のアメリカ村。大阪府警は近くクラブなどの実態を調査する(写真と本文は関係ありません)=16日夜、大阪・ミナミ、森井英二郎撮影

写真家宅捜索のため、大阪府警の捜査員に付き添われて自宅マンションに入る谷口将隆容疑者=16日午後2時32分、京都市東山区

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 「大阪・ミナミのアメリカ村のクラブで買った」。大麻取締法違反容疑で大阪府警に逮捕された京都大学法学部2年の谷口将隆容疑者(20)は、こう供述したとされる。「眠らない街」で何が起きているのか。17日未明、記者が歩いた。

 午前1時過ぎ、大阪市中央区西心斎橋。アメリカ村と言われる一角には、若者向けファッションの店が立ち並ぶ。昼間のようなにぎわいはないが、リズムを刻むかすかな電子音があちこちから漏れている。そのうちの一つの音源をたどると、あるクラブの看板に着いた。

 雑居ビルの地下1階。階段を下りると、香水とたばこが混じったようなにおいが鼻を突く。薄暗い店内では100人ほどの客がおり、レゲエのリズムに合わせ、腰を密着させて踊っていた。

 「ガンジャ(大麻)を愛して、レゲエを愛して」。DJがこう叫ぶと、客が手を挙げて「葉っぱ」「葉っぱ」と掛け声を上げた。

 こうしたクラブは、アメ村に多数ある。逮捕された谷口容疑者が出入りしていたのは、このうちの人気店だった。京都大学は「ごく普通の学生で、それなりの単位を取っていた」。同級生らは「髪を金髪に染め目立っていたが、2年生になったころからキャンパスであまり見かけなくなった」と話した。

 店を出て、路上でジーンズ姿の若者に声をかけた。ケンジ(仮称、23)と名乗る男性は就職目前の私立大学4年生。悪びれる様子もなく、大麻の吸引歴があることを認めた。

 「クサ(大麻)吸ってみるか? リラックスできるし、経験のうちだ」

 新入生のとき、サークルの先輩にアメ村のクラブでこう誘われた。興味本位でうなずくと先輩はトイレの個室に入り、千円札数枚をバンダナに包み便器の上に置いて出た。すると2、3人の男がそのままそのトイレに入りすぐに出た。戻ると千円札と引き換えに乾燥大麻。その後、大阪市内の先輩のアパートで巻きたばこ用の紙に巻き、2人で2、3回ずつ吸った。

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