35歳で国体スキー初出場　練習重ね努力結実

　兵庫県新温泉町浜坂地域出身の中村忠弘さん（35）が、十七日に新潟県で開幕する国民体育大会冬季大会スキー競技会に兵庫県代表として初出場する。海岸部育ちで現在も神戸市在住だが、努力を重ねて雪上での練習不足を克服。「物おじせず攻めたい」と意気込んでいる。

中村忠弘さん

　中村さんは、もともと野球選手で、鳥取市の高校や社会人チームに所属し活躍。ただ、小学校の時に始めたスキーの楽しさが忘れられず、勤務していた会社を退社。その後、スキーのインストラクターなどを務めてきた。

　現在は、神戸市内で接骨院を経営しているが、冬季には週一回程度の休日にスキー場に通い、そのほかの季節には陸上トレーニングを積み、国体出場を目指してきた。

　努力が実ったのは今年一月に長野県であった国体兵庫県予選。高校野球で培ったパワフルな滑りを見せ二位に入賞。初めての県代表入りを決めた。

　中村さんが出場するのは、十八日に行われる成年男子Ｃ大回転。同種目には元オリンピック選手も出場するが、すでに現地入りし最終調整を行っている中村さんは「気持ちで負けないように攻めていきたい」と強い気持ちで大会に臨む。