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ノルディックスキーの全日本選手権ジャンプは15日、北安曇郡白馬村の白馬ジャンプ競技場で男子ラージヒル(HS131メートル、K点120メートル)を行い、2回目にバッケンレコードに並ぶ137メートルの最長不倒をマークした東輝(日本空調サービス)が2回合計273・2点で初優勝した。梅崎慶大(雪印・大町高−明大出)が2回目に順位を上げて2位に入った。
女子はSBC杯を行い、1回目に111・5メートルを飛んでトップに立った金井理恵子(北野建設)がリードを守り優勝した。
<梅崎、故郷白馬で2位>
同じジャンプ台で優勝した2年前の再現とはいかなかったが、白馬村出身の梅崎が地元で好ジャンプをそろえて2位に食い込んだ。2回目の最後に飛んだ東の大ジャンプを見て、「(2年前と)同じようにはいかなかった」と苦笑い。それでも、手応え十分のジャンプだった。
無風に近い好条件。気温が上がって緩んだ助走路での安定感が勝負の鍵を握った。
1回目に126メートルを飛んで3位につけて迎えた2回目。不安定な助走路に動じず、全体のトップをマークした助走スピードでスムーズに飛び出した。K点を大きく越え、きっちりとテレマーク姿勢を入れて着地。「いいジャンプだった」とガッツポーズを繰り返した。
2週間前のワールドカップ(W杯)札幌大会には、体調を崩した葛西紀明(土屋ホーム)に代わって出場。久々の国際大会だったが、不本意な内容でアピールできなかった。この日のジャンプを来季に向けた上昇線の始点にできるか。