2008.12.24 Wednesday
英知を結集して欲しい!読売新聞さん
”じっと目一揆”開始記念ブログ第二弾
メディアの重要性は私が今更申し上げる必要もありません。
数日前から、読売新聞の「脱ゆとり教育」に関する報道、「金融危機やビッグ3」の報道に関して、踏み込みが足りないのはなぜか考えていました。観測記事だけですもの。その先についての分析も予測もない。おかしいなぁ〜と思っていましたら、今日「英知」という言葉が出たコラムがありました。
以下のブログの一部を読売新聞に感想として送りました。どのように処理されるのか、はじめてのことですので分かりません。送った部分は緑で示しておきます。その後も送りたかったのですが、字数制限があるかどうかも分かりませんので、止めときました。
12月24日の読売新聞「論点」は元通産省事務次官、福川伸次さんが、「急変する世界情勢に中で日本の英知を集め危機を克服しなければならない」と言っている。
その最後の部分がすごい。政策論議が停滞している理由は;
政党の分析力と構想力が弱い
行政は執行の過程で得た知見を活かして政策の選択肢を提案する意欲と活力に乏しい
政府と民間の連携が崩れ、政府は民間の実情や意見の把握に欠けている
シンクタンクなどの提案力も弱い
海外とのコミュニケーション力も落ちている。海外の情報収集力が弱い上に発信力も説得力も欠けている
そして結びは、「いま日本にとって必要なのは、批判しあうよりも政党間の論議を高め、政治と行政の信頼関係を回復し、官民連携を強化し、海外のネットワークを拡げることだ。国内の各分野、各組織の能力と英知を結集する機運を醸成していかなければ、日本に明日はない。」である。
何にもないじゃ〜ん!
今まで、英知を結集していなかったのですか?審議会だの、諮問委員会だの、日本のそうそうたるメンバーで英知を結集してきたのではなかったのですか?
ところで、英知って何ですか?
「論点」で福川さんがおっしゃる状況の中でメディアの役割はきわめて重要と思います。今、メディアこそ英知を結集するときではないでしょうか?
12月19日の社説:教科書充実「教員の力量も磨かなければ」を目にして思わず、ぎょっとしました。政府の教育再生懇談会が、教科書の充実を求める第2次報告に関する社説です。この報告が、教科書の面で「脱ゆとり教育」を示すもので、社説は、分量だけでなく内容の充実にもつなげてもらいたいと要望しています。そして、教科書がよくなっても、それを生かして学力や意欲の向上につなげられるかどうかは、教員の力量に負うところが大きいとして、報告が教員研修の充実を求めたのはもっともだ、とおっしゃっておられます。
至極もっともなこととは思いますが、びっくりした原因は、その前日18日の米国のゼロ金利に関連した記事「日銀の判断 市場注視」にあります。越前谷知子さんが書かれた記事そのものは、福井ホンダ社長の「為替安定化のために政府や日銀がもっと積極的にやって欲しい」という以外は、海外も含めたこれまでの流れを概説したものです。ここに、NBPパリバ証券のチーフエコノミスト河野さんと農林中金総研の南さん主任研究員の談話があります。河野さんは、「多くの人の予想を超えた米国のゼロ金利と量的緩和政策は景気への波及効果も大きいが、一方で、これが円高を招き、輸出産業への悪影響が懸念される事態になっている。」と言い、南さんは、「米国のスピード感ある対応は妥当で、大胆な金融緩和は評価できる。円高が景況感のさらなる悪化につながりかねないので柔軟な政策が必要。」と言っています。
この記事に英知がどこにあるのでしょうか?教員の力量をおっしゃるよりもご自身の力量をお考えになった方がはるかに大事なのではと思ったからです。
回りくどい言い方はよして、率直に申し上げます。
私は、10月18日のブログ「アメリカはなりふり構わず来る」に、こう書いています。
“マケイン候補が3戦全敗などという日本の報道はどうでも良いのです。
オバマ候補の演説を聞いて、特に感じるのですが、誰が大統領になっても、アメリカは経済の建て直しになりふり構わずにくることになるだろうということ、それを感じたでしょうか?
今回の金融危機の米国内の影響は、私たちが想像する以上に深刻です。輸出に頼っている日本経済に影響が出始めたなどというのもまだ甘い見方のように思います。
良くあたると評判の著名な先生が1ドル30円までいくだろうといっているようですが、マーケットとは無関係に米国自身がそうするかもしれません。ドルをいくらでも刷れば、必然的にそうなります。日本では無理でも米国はできると思います。なぜ?”
以下は、下記URLでお読みください。
http://blog.chalaza.net/?eid=788840
ゼロ金利、量的拡大は私が言っていることと同じです。私はエコノミストではありませんが、アメリカの新聞を読んでいれば、そのくらいのことは分かります。それから2ヶ月後の記事なのに、特に目新しいものはどこにもない二人の専門家のコメントを加えているだけです。
貴社に私などよりはるかに力量のある優秀な方が多数いらっしゃるはずなのになぜ、思い切ったことがお書きになれないのでしょうか?
長くなりますので、ここで止めておきますが、この部分も含め、ビッグ3に関する貴社記事に関する感想、さらに英知を結集するとはどのようなことなのかブログに書きますので、お読みいただければ幸いです。
日本を代表する読売新聞に大きな期待を持っておりますので、率直に私見を申し述べさせていただきました。今後とも、英知を結集した報道をお願いします。
(ここまでが感想として送ったメッセージです。)
ビッグ3の記事もまったく同じです。
11月8日のブログ「GM,そしてトヨタ」には、アメリカはGMを潰さないと断言し、前日の貴社の社説は悠長すぎるとして相当大胆なことを書いています。ぜひお読みください。それに対し、貴社の記事は現時点でも依然として、破綻か民事再生かどのどちらになるかという観測記事だけで、米国政府がどう出てくるか、日本のメーカにどんな要求が出てくるかなど一切貴社の見解がありません。今日、やっと日本メーカに対する厳しい目もあると書いていますが、アメリカが巧妙な保護主義に走るのは間違いありません。車ばかりじゃありません。バイ・アメリカンの風潮が湧き上がります。私は、今年の夏にニューヨークタイムズに保護主義に向かわないように牽制目的の投書をしています。しかし、私なんぞがしたって力にはなりません。貴社のようなメディアの活躍の場ではないでしょうか?アメリカに先手を取られたら日本はますます不利になるのは目に見えています。
貴社には、先を見通している方達がいらっしゃるはずです。なぜ、もっと思い切ったことを書けないのでしょうか?
政治に対しては勿論、読者に対してももっと考えることを刺激する記事にできないのでしょうか?
不確定要素だらけの先のことを書くのは勇気のいることですが、結果として、仮に間違ってもよろしいではありませんか?
政治家や官僚が刺激され、彼らがもっと頭脳を使う助けになることのほうが重要と思います。そして、勿論私たち読者も刺激されます。それがスピードを要求される今の時代のメディアの大きな役割ではないでしょうか。
これ全部送りたかったのですが・・・。
第三弾は、やはり読売新聞の「脱ゆとり教科書」に関する記事や社説をもとに英語教育に関して書きます。
第四弾は、「英知を結集するとはどういうことか」です。今考えている最中ですが、面白いものになるかもしれません。アメリカと日本の英知比較。皆さんならどうやりますか?
メディアの重要性は私が今更申し上げる必要もありません。
数日前から、読売新聞の「脱ゆとり教育」に関する報道、「金融危機やビッグ3」の報道に関して、踏み込みが足りないのはなぜか考えていました。観測記事だけですもの。その先についての分析も予測もない。おかしいなぁ〜と思っていましたら、今日「英知」という言葉が出たコラムがありました。
以下のブログの一部を読売新聞に感想として送りました。どのように処理されるのか、はじめてのことですので分かりません。送った部分は緑で示しておきます。その後も送りたかったのですが、字数制限があるかどうかも分かりませんので、止めときました。
12月24日の読売新聞「論点」は元通産省事務次官、福川伸次さんが、「急変する世界情勢に中で日本の英知を集め危機を克服しなければならない」と言っている。
その最後の部分がすごい。政策論議が停滞している理由は;
政党の分析力と構想力が弱い
行政は執行の過程で得た知見を活かして政策の選択肢を提案する意欲と活力に乏しい
政府と民間の連携が崩れ、政府は民間の実情や意見の把握に欠けている
シンクタンクなどの提案力も弱い
海外とのコミュニケーション力も落ちている。海外の情報収集力が弱い上に発信力も説得力も欠けている
そして結びは、「いま日本にとって必要なのは、批判しあうよりも政党間の論議を高め、政治と行政の信頼関係を回復し、官民連携を強化し、海外のネットワークを拡げることだ。国内の各分野、各組織の能力と英知を結集する機運を醸成していかなければ、日本に明日はない。」である。
何にもないじゃ〜ん!
今まで、英知を結集していなかったのですか?審議会だの、諮問委員会だの、日本のそうそうたるメンバーで英知を結集してきたのではなかったのですか?
ところで、英知って何ですか?
「論点」で福川さんがおっしゃる状況の中でメディアの役割はきわめて重要と思います。今、メディアこそ英知を結集するときではないでしょうか?
12月19日の社説:教科書充実「教員の力量も磨かなければ」を目にして思わず、ぎょっとしました。政府の教育再生懇談会が、教科書の充実を求める第2次報告に関する社説です。この報告が、教科書の面で「脱ゆとり教育」を示すもので、社説は、分量だけでなく内容の充実にもつなげてもらいたいと要望しています。そして、教科書がよくなっても、それを生かして学力や意欲の向上につなげられるかどうかは、教員の力量に負うところが大きいとして、報告が教員研修の充実を求めたのはもっともだ、とおっしゃっておられます。
至極もっともなこととは思いますが、びっくりした原因は、その前日18日の米国のゼロ金利に関連した記事「日銀の判断 市場注視」にあります。越前谷知子さんが書かれた記事そのものは、福井ホンダ社長の「為替安定化のために政府や日銀がもっと積極的にやって欲しい」という以外は、海外も含めたこれまでの流れを概説したものです。ここに、NBPパリバ証券のチーフエコノミスト河野さんと農林中金総研の南さん主任研究員の談話があります。河野さんは、「多くの人の予想を超えた米国のゼロ金利と量的緩和政策は景気への波及効果も大きいが、一方で、これが円高を招き、輸出産業への悪影響が懸念される事態になっている。」と言い、南さんは、「米国のスピード感ある対応は妥当で、大胆な金融緩和は評価できる。円高が景況感のさらなる悪化につながりかねないので柔軟な政策が必要。」と言っています。
この記事に英知がどこにあるのでしょうか?教員の力量をおっしゃるよりもご自身の力量をお考えになった方がはるかに大事なのではと思ったからです。
回りくどい言い方はよして、率直に申し上げます。
私は、10月18日のブログ「アメリカはなりふり構わず来る」に、こう書いています。
“マケイン候補が3戦全敗などという日本の報道はどうでも良いのです。
オバマ候補の演説を聞いて、特に感じるのですが、誰が大統領になっても、アメリカは経済の建て直しになりふり構わずにくることになるだろうということ、それを感じたでしょうか?
今回の金融危機の米国内の影響は、私たちが想像する以上に深刻です。輸出に頼っている日本経済に影響が出始めたなどというのもまだ甘い見方のように思います。
良くあたると評判の著名な先生が1ドル30円までいくだろうといっているようですが、マーケットとは無関係に米国自身がそうするかもしれません。ドルをいくらでも刷れば、必然的にそうなります。日本では無理でも米国はできると思います。なぜ?”
以下は、下記URLでお読みください。
http://blog.chalaza.net/?eid=788840
ゼロ金利、量的拡大は私が言っていることと同じです。私はエコノミストではありませんが、アメリカの新聞を読んでいれば、そのくらいのことは分かります。それから2ヶ月後の記事なのに、特に目新しいものはどこにもない二人の専門家のコメントを加えているだけです。
貴社に私などよりはるかに力量のある優秀な方が多数いらっしゃるはずなのになぜ、思い切ったことがお書きになれないのでしょうか?
長くなりますので、ここで止めておきますが、この部分も含め、ビッグ3に関する貴社記事に関する感想、さらに英知を結集するとはどのようなことなのかブログに書きますので、お読みいただければ幸いです。
日本を代表する読売新聞に大きな期待を持っておりますので、率直に私見を申し述べさせていただきました。今後とも、英知を結集した報道をお願いします。
(ここまでが感想として送ったメッセージです。)
ビッグ3の記事もまったく同じです。
11月8日のブログ「GM,そしてトヨタ」には、アメリカはGMを潰さないと断言し、前日の貴社の社説は悠長すぎるとして相当大胆なことを書いています。ぜひお読みください。それに対し、貴社の記事は現時点でも依然として、破綻か民事再生かどのどちらになるかという観測記事だけで、米国政府がどう出てくるか、日本のメーカにどんな要求が出てくるかなど一切貴社の見解がありません。今日、やっと日本メーカに対する厳しい目もあると書いていますが、アメリカが巧妙な保護主義に走るのは間違いありません。車ばかりじゃありません。バイ・アメリカンの風潮が湧き上がります。私は、今年の夏にニューヨークタイムズに保護主義に向かわないように牽制目的の投書をしています。しかし、私なんぞがしたって力にはなりません。貴社のようなメディアの活躍の場ではないでしょうか?アメリカに先手を取られたら日本はますます不利になるのは目に見えています。
貴社には、先を見通している方達がいらっしゃるはずです。なぜ、もっと思い切ったことを書けないのでしょうか?
政治に対しては勿論、読者に対してももっと考えることを刺激する記事にできないのでしょうか?
不確定要素だらけの先のことを書くのは勇気のいることですが、結果として、仮に間違ってもよろしいではありませんか?
政治家や官僚が刺激され、彼らがもっと頭脳を使う助けになることのほうが重要と思います。そして、勿論私たち読者も刺激されます。それがスピードを要求される今の時代のメディアの大きな役割ではないでしょうか。
これ全部送りたかったのですが・・・。
第三弾は、やはり読売新聞の「脱ゆとり教科書」に関する記事や社説をもとに英語教育に関して書きます。
第四弾は、「英知を結集するとはどういうことか」です。今考えている最中ですが、面白いものになるかもしれません。アメリカと日本の英知比較。皆さんならどうやりますか?