2月18日のながさきニュース
|
長崎新聞
|
|
島の診療所を守り育てよう! 平戸・度島、大島で「支える会」発足
| 支える会の設立総会。有志が医師確保などについて意見を交わす=平戸市度島町、和太屋旅館 |
島民の命を守る診療所を守り育てようと、平戸市の度島(たくしま)、大島に住民組織「支える会」が1月末から2月にかけて相次いで発足した。医師不足が深刻化し、離島への医師の招聘(しょうへい)は困難を極めている。支える会は、行政と一体となって医師確保に取り組むとともに、診療所と島民のパイプ役となってさらに信頼関係を強めることを目指している。
度島町は人口約九百人。大島村は人口約千五百人。ともに平戸島の北に位置し、それぞれにある同市診療所が唯一の医療機関。
一月末、度島での設立総会には、区長ら地元有志が集った。発起人となった竹山初吉市議は「医師の確保は難しい。診療所を将来にわたって存続させるために、診療所を支える形をつくり上げたい」と切り出した。
度島診療所は医師一人、看護師二人、事務員一人の計四人で運営している。柴田匡之医師(67)は昨年四月に赴任した。同市民病院や度島診療所で勤務経験があるため、市は同月から医師不在となる度島への勤務を打診したが、柴田医師は引退を理由にいったんは断った。しかし、同市議ら島民の再三の要請に折れる形で決断を翻していた。
支える会は、医師の招聘だけでなく、長期にわたって勤務してもらうために、過重な勤務環境の改善も目指している。そのため、診療所の休日確保や時間外受診の適正化を島民に啓発し、島民の感謝の気持ちや要望を診療所に伝えるパイプ役を担おうとしている。
総会には柴田医師も顔を出し、会長に就任した吉村初實さんらから「度島に骨をうずめる気持ちで頑張ってほしい」と要請を受けた。柴田医師は「島全体がファミリー。だから手抜きせず一生懸命に治療している。われわれは医師への批判がほしい。何でもおっしゃってください」と話した。
|
|
|
|
|
「龍〜なが」アクセスランキング
|
|
|