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社会

市教委、両親と面会せず 千歳中1飛び降り 学校への調査も後手(02/18 07:29)

 【千歳】千歳市内の中学一年生の女子生徒が昨年六月、書き置きを残して自宅マンションから飛び降りて意識不明の重体となり、両親がいじめがあったと訴えている問題で、千歳市教委と女子生徒が通っていた中学校は十七日、記者会見した。小林義知教育長は「いじめがあったとは判断できない」との考えをあらためて示した。また、市教委は問題発生後も両親と面会せず、学校側への聞き取りも道教委に求められるまで行っていなかったことを明らかにした。

 小林教育長は「『うざい』という言葉は(生徒が)苦痛に思えば、いじめと言える」としながらも、「『うざい』『きもい』は学校で日常的に使われている言葉。その一言をもって、いじめがあったとは判断できない」と述べた。

 さらに市教委は「学校が両親を七十回以上訪問している」とした上で、昨年九月ごろに両親が学校の説明に納得していないことが分かってからも「会いたい考えはあったが、会うタイミングがつかめなかった」と述べた。担任教諭らの聞き取り調査は、一月中旬の道教委の指摘を受けて初めて実施したという。

 市教委は今後、両親と面会し書き置きを見せてもらう考えだが、再調査は「検討する」と述べるにとどめた。

 会見について女子生徒の父親(51)は「市教委は今回の事件を重大だと感じていないのではないか。学校任せと感じた」と話している。

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