2009年2月18日 13時55分更新
先月、備前市の消防組合の出張所で、救急の出動指令が出された際、職員が訓練中で指令に気付かず、救急車の出動がおよそ6分遅れたことがわかりました。
搬送された患者は救急車が到着した時には心肺停止の状態だったということで、搬送先の病院で死亡が確認されました。
備前市の東備消防組合によりますと、先月15日の午前9時頃、東備消防組合に市内の特別養護老人ホームから救急の119番通報が入り、組合では老人ホームの近くの南部出張所に出動指令を出しました。
出張所には職員あわせて10人あまりがいましたが、全員が屋外で訓練をしていて指令に気付かなかったため、組合が職員の携帯電話に直接連絡して指令を伝え、救急車はおよそ6分遅れて出動したということです。
救急車が到着したとき、患者はすでに心肺停止の状態だったということで、搬送先の病院で死亡が確認されました。
この出張所では、屋外にいても、指令がスピーカーで聞こえる仕組みになっていましたが、職員たちは地震の揺れを体験する車を使った訓練をしていたため、車のエンジンの音で指令が聞こえなかったということです。
今回のミスについて、東備消防組合の細見峰一消防長は、「外にいてスピーカーの音が聞こえない場合は、職員を庁舎内に残しておくべきだった。あってはならないことで再発の防止に努めたい。」と話しています。