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医療事故で失血死 琉大病院、透析の女性2009年2月18日

 琉球大学医学部付属病院は18日、1月下旬に血液透析のため左内頸(ないけい)静脈からカテーテルを挿入した60代の女性が翌日に透析を開始したところ、大量出血を起こし死亡したと発表した。同病院は医療事故だったとして文部科学省や関係機関に報告、女性の家族に謝罪した。同日午後に会見する。
 同病院によると、カテーテル挿入の際に抵抗があったため、血管の損傷を疑ってコンピューター断層撮影(CT)をしたものの、明確な診断は得られなかったという。翌日に血液透析を開始したところ、縦隔(じゅうかく)内で大量出血。緊急手術をしたが、カテーテル挿入日の2日後に死亡した。
 女性は慢性腎不全があり、ほかの病院で右内頸静脈に長期留置型カテーテルを挿入して透析をしていたが、使用できなくなったため、琉大付属病院を紹介されたという。
 同病院は外部医院を含む調査機関を設置し、原因の調査と再発防止策の検討を始めた。同病院は「真摯(しんし)に受け止め、全職員一丸となって医療完全管理体制のいっそうの強化を図っていきたい」とコメントした。


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