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酒田広域の救急出動、過去最多に 火災は2件減

2009年02月18日 11:25
 酒田、遊佐、庄内の1市2町を管轄地域とする酒田地区広域行政組合は2008年の火災、救急・救助の統計をまとめた。救急出動の件数は07年より117件増の5891件で、搬送人数とともに1973(昭和48)年の業務開始以来、過去最多となった。一方、火災件数は48件と07年より2件減った。

 搬送人数は5532人。内訳をみると、急病による搬送が3593人と約65%を占めた。全体の6割超が65歳以上の人だった。

 救急出動では急病によるものが3825件と最も多く、次いで一般負傷が686件、病院から別の病院への転院搬送が666件。急病、交通事故などは07年より減少したが、転院搬送が07年比で239件増えた。救急出動、搬送人数ともに過去最多となった理由について同組合消防本部警防課は「高齢者の増加に伴い、自宅でけがをするなどして救急車を呼ぶお年寄りが増えている」と説明する。

 一方、火災は48件の発生のうち、建物火災が30件を占めた。原因別では、こんろとたき火の放置がそれぞれ4件、放火(疑い含む)、配線器具のショートが各3件、その他が17件だった。08年の火災による死者は1人で07年より2人減った。過去10年間では、2000年のゼロ、02年の1人に並んで少なかった。同組合管内の住宅用火災警報器の設置率は、08年12月中旬の時点で約20%。同本部予防課は「全国的に警報器を設置していたため避難できたケースは多い。火災から身を守るためにぜひ設置してほしい」と呼び掛けている。

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