自民党総裁選の告示を受けて開いた共同記者会見の要旨は次の通り。
【重点政策】
安倍晋三官房長官「情報通信分野への投資を促す税制等の政策を打つ。しっかり成長していかなければ、格差、社会保障など国内の困難な問題を解決できない。外交でリーダーシップを発揮するためにも、やはり成長が大切だ」
谷垣禎一財務相「アジア外交、地方活性化、社会保障や財政の立て直しに取り組む」
麻生太郎外相「2%くらいの名目成長率が2、3年続くよう背中を押す」
【人事構想と離党組への対応】
安倍氏「派閥から順送りされた人を閣僚にする考えは全くないが、色々な意見も聞く。(離党議員は)大義があれば、一緒に国づくりに参加してもらいたい」
谷垣氏「(離党議員に)自民党に戻ってきてもらうのは間違った方向ではない」
麻生氏「離党議員は一律とはいかないが、早く自民党と一緒になり、小沢一郎氏率いる民主党と戦う決意が必要だ」
【小泉首相への評価】
安倍氏「決断力は学ぶべき点。横から見ていると少し酷薄だなという判断もあった」
谷垣氏「壊す意味を国民に納得させるたぐいまれなコミュニケーション能力があり、勝負師としての勘は学ぼうとしても学びにくい」
麻生氏「敵味方をはっきりさせ1人でいられるのはかなりの精神力。どす黒いまでの孤独に耐えるところは見習ってしかるべきだ」
【自分の長所】
安倍氏「一番若い点。新しいビジョンで改革にチャレンジできる」
谷垣氏「社会保障目的に消費税をあてるとはっきりさせ、不安を取り除く」
麻生氏「一番長く生きていること」
【中韓との首脳会談の実現】
安倍氏「問題があるから会わないというのは逆。胸襟を開いて話ができる環境をつくるための努力はする」
谷垣氏「首相になったら靖国参拝は控える」
麻生氏「首相になれば、会える形に導いていけると思う」
(発言の順番は届け出順)