安保理論の会

コラム

コラム1
西洋医学と東洋医学の特徴について考えてみます〈2007年1月31日〉

 西洋医学は分析研究と対症療法に特徴があると思います。細かいこと、特に、遺伝子や分子の働きの解明に力を発揮しています。そして、病気の原因は遺伝子異常にあるのではないかという思想が根底にあります。ここが弱点です。「生命体は遺伝子の失敗作ゆえに病気になってしまう」というのには無理があります。本当は、生き方の偏りという方が、病気の謎に迫れるのです。この点では、東洋医学の方がまさっています。しかし、東洋医学は、分析の努力をせずに統合の方に力の入れかたが偏っているため、ふつうの言葉で病気の成り立ちを説明する力に欠けていると思います。自律神経や白血球系のようなからだ全体をたばねるシステムの理解が、病気の成り立ちや病気で出す症状の意味を理解するためには必要だったのです。それが、私達の提唱する新しい医学です。

コラム2
低体温の害とメリット〈2007年8月28日〉

 36.0℃以下の低体温で体調不良を訴える人には「低体温は危険だよ」と言って良いと思います。無理する人、楽する人の両極端で低体温になるので、体調不良のある人は自己診断して生き方を改善するといいでしょう。無理している人は30分仕事を減らして30分睡眠時間をふやせばいいと思います。楽している人は食べる量を減らして体操をして筋力を付けるといいです。
 しかし、中には低体温なのに元気な人がいます。色白でやせた人や生菜食をしている人達です。「少食」提唱者の甲田光雄先生は低体温は省エネで長寿とつながると言っています。肉食は体温が上がりますが、玄米菜食は体温が下がる傾向があります。省エネ体質になっているわけです。体調不良が無く元気な低体温者はそれはそれでいいのかもしれません。

コラム3
生き続けるための条件 ―からだを鍛える―〈2008年8月12日〉

 子供、若者、大人、老人、いずれの年代でも、今の日本は病人が多過ぎます。からだでも、今の日本は病人が多過ぎます。からだを悪くして病院にかよっている人も、うつ病になって自宅に居る人も、なぜこのようにふえてしまったのでしょうか。食事なども大切なのですが、第一の原因はからだを使わないからでしょう。人間は動物の端くれですから、からだを使わないことには体調不良が来て病気になってしまうのです。現代人の欠落したこと、それはからだを鍛えるということです。筋肉と骨格は同じ間葉系の組織として、同時に血流と丈夫さが維持されています。からだを鍛えることは血行を良くし、歩くのが速くなり、きびきびした動作で生きることになるでしょう。逆に、筋力が足りない人は疲れ易く体調不良に苦しみます。からだを鍛えることは精神力を得ることでもあります。現代の子供も若者も学校や職場ですぐストレスを感じそれに敗けてしまうのは、体力の無さからくる、気迫の減少によるものです。からだを鍛えるためには、毎日の体操が大切ですが、それに加えて、腕立て伏せやスクワットをやって筋力を付けるといいでしょう。体操以外に筋力を増強するのは床の雑巾がけがいいです。ガラス拭きもいいと思います。風呂そうじもいいです。からだを鍛えずして病気になって、病院にいって治りもしない薬をたくさんもらってくる老人の姿はなさけないのです。医療費の無駄遣いです。働き盛りの大人でも同じことです。日本を変えましょう。