三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)の入場引換券をインターネットオークションで転売したとして、警視庁生活安全特捜隊は都迷惑防止条例違反(ダフ屋行為)などの疑いで、荒川区西日暮里、アルバイト、今宮大輔容疑者(31)を逮捕した。同隊の調べに、昨年6月から9月までの間に、計215枚を転売し、「500万円ほどの売り上げをあげた」などと供述しているという。
同隊の調べによると、今宮容疑者は昨年7月10〜12日、渋谷区やさいたま市などのコンビニで7回にわたり、同美術館の入場引換券計16枚を転売目的で1万6000円で購入した疑いがもたれている。今宮容疑者は16枚をネットオークションで計2万8702円で転売。約1万1000円の利益を上げていた。FX(外国為替証拠金取引)や株購入の資金に充てたという。
同隊によると、今宮容疑者が購入した入場引換券は人気の高い土日祝日分で、ネットには「友人と行く予定で楽しみにしていましたが、はずせない用事ができてしまい、泣く泣く出品します。営利目的ではありません」などと転売目的を隠す書き込みをしていたという。
同美術館は1日の入場者を2400人に制限しており、平成14年にもネットで入場引換券を大量に転売していた主婦が、同隊に逮捕されている。
同美術館の中島清文館長は「ゆとりをもって楽しんでもらいたいという趣旨から予約制を採用しているが、そのことが心ない人に利用され、検挙者が出たことは大変残念に思う」とコメントしている。
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