2009年2月18日(水)「しんぶん赤旗」

「日の丸・君が代」強制やめよ

都教委に通達撤回要請

原告・父母ら


 「日の丸・君が代」強制反対・予防訴訟をすすめる会などは十七日、「日の丸・君が代」強制と従わない教職員への処分をやめることなどを求めて東京都教育委員会に要請しました。

 要請したのは予防訴訟をすすめる会など五団体と、「日の丸・君が代」訴訟の原告側弁護団、都立国際高校の保護者などでつくる「国際高校有志の教育を考える会」。五団体は「日の丸・君が代」を強制した「10・23通達」の撤回などを求める署名五千七百三十三人分を提出しました。

 都教委に対し、弁護団の加藤文也弁護士は二〇〇六年に東京地裁が10・23通達を憲法違反とする判決を出したことを指摘し、「都の異常な教育の状況を是正するために要請を真しに受け止めてほしい」とのべました。

 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会の近藤徹事務局長は、卒業式の「君が代」斉唱時に起立しない生徒に対して、式の最中に起立を促すよう定めた「進行表」が多くの都立高校でつくられていることを明らかにし、「生徒にまで起立を強制し、人権を踏みにじるものだ」と批判しました。

 国際高校有志の会の代表は、「『日の丸・君が代』を生徒・保護者・教職員の管理・統制の道具にしているのは非常に問題。教育の名に反するようなことはやめてほしい」と訴えました。



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