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漢検 収益をレース投入か 理事長長男の会社がスポンサー

2月18日15時2分配信 毎日新聞


漢検 収益をレース投入か 理事長長男の会社がスポンサー

「SUPERGT」に出場した「JIMCENTER」の車両=2008年9月14日撮影

 財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市下京区)の業務委託先で、大久保昇理事長の長男・大久保浩副理事長が代表を務める情報処理会社「日本統計事務センター」が、レーシングチームのメーンスポンサーになっていたことが分かった。協会は08年10月、文部科学省に対し同社に精算事務委託費として年間約4000万円支出したと報告しながら、実際には3年間で31億円以上も払っていたことが発覚。間接的にとはいえ、漢検の収益がレースに投入された可能性もある。 

【漢字資料館に展示されるレーシングカーの写真付き記事】

 関係者やチームのホームページ(HP)によると、同社が少なくとも08年まで「JIM CENTER」の名でスポンサーになっていたチームは、市販車を改造したマシンで争う国内最高峰のレース「SUPER GT」に参戦。08年シーズン総合成績は300馬力以下のクラスで28チーム中15位。ルマン24時間レースへの挑戦も計画しているという。

 「SUPER GT」の公式HPなどによると、チームは有名なマシン開発会社の協力で約2500万円のフェラーリをベースにレーシングカーを製作。フロントガラス上部と側面の目立つところに「JIM CENTER」のロゴがある。

 自動車レース関係者は「レーシングチーム運営には年間どう安く見積もっても億単位の金がかかる。メーンスポンサーは相当出しているはずだ」と話す。

 協会関係者によると大久保副理事長はレース好きで知られ、協会本部ビル2階にある漢字資料館には、漢字で装飾を施したレーシングカーが展示されている。この関係者は「出張したはずの副理事長が海外レースのテレビ中継に映っていてびっくりしたことがある」と話した。

 HP記載のチーム本社所在地は協会近くのテナントビルになっているが事務所は見当たらず、三重県内の関連事業所は「本社に聞いてほしいが連絡先は言えない」としている。一方、日本統計事務センターも取材を拒否している。【木下武、広瀬登】

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最終更新:2月18日16時45分

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