【ユジノサハリンスク=犬童文良】麻生太郎首相は18日午前、羽田発の民間チャーター機でロシア極東のサハリン(樺太)を訪れ、ユジノサハリンスクでロシアのメドべージェフ大統領と2時間弱、会談した。懸案となっている北方領土問題の解決に向け、両首脳は「新たな独創的で型にはまらないアプローチ」で協議を加速することで一致。前大統領のプーチン首相の5月来日でも合意した。
麻生首相は会談後に記者団に、北方領土問題について「我々の世代で解決すべく具体的作業を加速しようということで一致した」と表明。独創的なアプローチの内容については「日本としては4島(返還)、向こうが2島(返還)では進展しない。日ロの問題はすべてここにひっかかる。政治家が決断するしか方法がない」と語った。(13:41)