この就職面接会は平成7年から毎年、岡山県内で就職を希望する新規学校卒業予定者や 40歳未満の若者を対象に開催されています。今回は去年の年末あたりからの雇用情勢の悪化により、参加事業所は153社と平成15年以来、200社を下回りました。一方、面接に訪れた人は593人と、過去最高だった平成18年の651人に迫る参加者となりました。なかでもこの春卒業する学生だけでなく、会社の倒産により就職活動を余儀なくされているという30歳代の既婚男性など、一般の人の割合が高かったのが今回の特徴です。専門高校で長年、進路指導を担当する教諭は「超就職氷河期と言われた時期より厳しさを感じる。来年度がさらに心配」と不安を口にしていました。去年12月末現在の内定率は、高校生が86・9%、大学生が68・1%とともに7年ぶりに前の年の同じ時期を下回っています。
倉敷市船穂町のJA岡山西では、募集した50人のうち8人の研修生を受け入れています。研修内容は、船穂の特産スーイトピーの栽培農家での作業です。船穂町の鶏尾地区にある中原範義さんの栽培ハウスに配属されたのは、倉敷市玉島から応募した研修生の一人上田邦雄さんです。去年、定年退職した上田さんは、第二の人生設計の参考になればと、今回の農業研修に応募したそうです。「門出」の花として人気を集めているスイートピーは、3月に需要のピークを迎えます。今は、花をたくさん咲かせるためのわき芽の摘み取り作業に最も追われる時期で、上田さんも、研修初日から黙々とまきヅルとわき芽の摘み取り作業にあたっていました。なお、今回の農業研修は、3月下旬まで行われます。
去年5月17日に発足した「総社観光プロジェクト」では、JR西日本コミニケーションズ代表取締役の浅沼唯明さんを会長に民俗学者の神崎宣武さん、デザイナーの水戸岡鋭治さん、市内の観光関係者など20人の委員がこれまで4回の全体会と1回の分科会を開き、総社の知名度アップや総社の魅力を全国発進するための研究を進めてきました。5回目の全体会議では、これまでの活動報告と今後の活動のあり方について協議しました。分科会は、交流や交通・宿泊、特産品、自然環境など8つで、来年度からは、年2回の全体会と6回ペースで分科会を開催して観光ルートの設定など観光客誘致に向けた具体策を検討する方針です。なお、懸案だった「総社観光宣言」は、歴史、自然、郷土をキーワードに総社の新たな魅力を発見しながら、吉備文化発祥の地「総社」の魅力を全国に発進していく内容にまとめることになりました。
寺に戻ってきたのは、倉敷市片島町にある妙任寺の茂出木 裕介 副住職です。副住職は、去年11月から今月にかけて千葉県市川市の大本山法華経寺で極寒の中、修行に励み続ける大荒行を行いました。きょうは、県内外の日蓮宗の僧侶 や 行僧、檀家などが出迎える中、寺までのおよそ500メートルの道のりを列をなして戻りました。この大荒行は、正式に加持や祈祷ができる修仏師の資格を得るための修行で、700年間の伝統があります。100日間、一日3時間の睡眠時間で水行 と 読経を繰り返します。食事は2食、おかゆをわずかに口にするだけの過酷さです。寺に戻ってきた茂出木 副住職は、水行や 祈祷を行い、無事に大荒行を終えたことを宝前で報告しました。境内には、たくさんの人が詰めかけ、妙任寺が開かれて以降初めて大荒行を終えた僧侶の姿を見守りました。その檀家や信徒たちに対して茂出木副住職は報恩感謝の気持ちを込めて特別祈祷を行い、身体健全や家内安全などを祈りました。きょう行われた行事の模様と百日大荒行については、3月13日のKCTワイドで詳しくご紹介します。
この審議会はKCTの放送エリア内3つの自治体や財界の代表者10人で構成され、出席者からKCTの自主制作番組について年に一回意見を求めるものです。会に先立ち、倉敷ケーブルテレビ社長坂本万明は、「ひとつの番組素材をテレビやインターネットなどに同時利用するワンソースマルチユースを進めたい」と説明しました。続いてこの1年間にKCTが制作した番組やその反響などが紹介されました。これに対し出席者からは番組制作や、サービスのあり方について意見が出されました。倉敷ケーブルテレビの加入件数は倉敷、玉野、総社の3市あわせて8万2,000件あまりで、放送対象地域内の加入率はおよそ41.8%となっています。