先日は
神奈川県川崎市へ行きました。
神奈川県と言えば東京の隣りだからか地味なイメージもありますが、実は県庁所在地の横浜市は大阪市より人口がはるかに多くて全国二位だし、県で二番目に大きいこの川崎市も市の人口が全国第9位という大都会。
当然名所、観光スポット等もいっぱいあります。
そう、"川崎大師"の通称で知られる
平間寺、"まんが寺"こと
常楽寺、
岡本太郎美術館…
さらには大好きな映画
「トラック野郎」シリーズでほぼ毎回舞台になってたし、漫画でも
雁屋哲原作、
由起賢二画
の名作「野望の王国」で出てくるのがまぁ記憶に残ってます。
しかし私がこの川崎市を特別視、いや正直神聖視しているとも言えるのですが、その理由は偉大な人物が住んでいるから。
まずは孤高の歌手、
友川かすき(現在は
友川カズキ)様。
そして…二人の
藤子不二雄先生、つまり
藤子・F・不二雄(
藤本弘)先生と
藤子不二雄Ⓐ(
安孫子素雄)先生ですね。
こんな偉大な人達が、いずれも出身地と関係ない川崎市を住居に選んだ理由は何でしょうか。
いずれにしても、この地に降り立っただけでドキドキしてしまいました。
もちろん出身有名人もいっぱいいすぎるのですが、今回は
藤子不二雄先生の跡を追うだけに徹した川崎市の旅です。
川崎市在住の友人に案内をお願いして、まずは
藤子・F・不二雄先生の墓参りへ。
既に
石森章太郎先生、
手塚治虫先生のお墓に行ったのは
「ココ」でアップした通りですが、大御所漫画家の最後にどうしても
藤子・F・不二雄先生へ挨拶に行きたかったのです。
いや、まぁ他にも亡くなっている大御所漫画家はいっぱいいますが…そこは突っ込まないで頂きたい。
東京から何度か電車乗り換えて津田山駅へ。
ここの
"川崎市営緑ヶ丘霊園"に
藤子・F・不二雄先生の眠るお墓があるのです。
う〜ん、広い墓場です。
この日は暑く、しかもかなり歩いたり坂登ったりしたので上着を脱いでお茶ばかり飲んでいたのですが…
ハッ!
藤子先生と関係無い漫画家のTシャツ着てた!(
「デビルマン」…)
それに気付いて、急いで上着を着ました。
墓場ではしゃぐ友人をたしなめながら…
巨大な霊園の中からついに目的の103区を探し出し、
ついに見つけた
藤子・F・不二雄先生のお墓!!
石森先生や
手塚先生のお墓と比べると地味だし、交通の便の違いからか、さびれて忘れられてる感じすらして悲しくなりましたが、少しだけゴミ払ったりして…お祈りしました。
名刺受はドラちゃんの四次元ポケット!
花瓶もドラちゃんです。
しばしここで
「のび太の恐竜」を読んだ後、
タバコをお供え。
いや、このタバコを置く事に関しては二人で賛否両論ありました。
無頼派漫画家ならともかく、その正反対に位置する子供漫画の巨匠である
藤子・F・不二雄先生だし、そもそもタバコ吸ってたのかと…
しかし、ポートレートではよくパイプを持っていた事を思い出し、決行したわけです。
記念撮影も終わり、
もう一度ご冥福をお祈りした後は、また電車とバスで移動して…
このおうちへ。
よく見ると・・・
藤子不二雄Ⓐ先生のおうちなのです!!
まだまだ現役漫画家として活躍されてる
藤子不二雄Ⓐ先生ですので、チャイム押してサインをお願いする事も考えないではなかったのですが、それはやっていいものなのか分からず断念。
わずかに数軒だけはさんで、次は…これが
藤子・F・不二雄先生のおうちです!!
ここで読む
「のび太の宇宙開拓史」がまた良かったわけです。
川崎市育ちの彼いわく、川崎の子供達は全員
「ドラえもん」の作者が当地に住んでいた事は知ってるとの事。
しかしそのわりには、街を歩いても全然そんなの関係ないって顔した人ばかりです。
どれだけ偉大な方が同じ市の住人だったか、分かっているのでしょうか?
この日、目にした藤子キャラはこんな小さなステッカーだけ。
でも私は重要な所とはいえプライベートすぎる地しか見てないわけで、大都会である川崎市街には行ってません。
そちらでは扱いが違うのかもしれませんね。
駅中、そして街中が
藤子不二雄Ⓐ作品、
藤子・F・不二雄作品の垣根も越えて、
「ドラえもん」「怪物くん」「忍者ハットリくん」「パーマン」「オバケのQ太郎」「プロゴルファー猿」 「魔太郎がくる!!」「少年時代」「エスパー魔美」「ウルトラB」「21エモン」「キテレツ大百科」「ウメ星デンカ」「チンプイ」「T・Pぼん」「笑ゥせぇるすまん」…
こういった代表作のキャラクターで埋め尽くされていたら、私にとって天国ではありませんか!
もしそういう情報を掴んだらすぐにでも駆けつけますが、まだそれは私の想像だけなので、この日は川崎市街へは行かずに…最寄り駅である京王稲田堤駅前で、赤ちょうちんにひかれて焼き鳥屋"酉将"へ。
打ち上げがてら、まだ日が昇っているうちからビールで乾杯です。
ただの焼鳥居酒屋でも、ここが
藤子不二雄先生が住んだ街だと思えば輝いて見えます。
「まんが道」でおなじみのチューダー(焼酎をサイダーで割った物)とかがメニューにあれば合格だったのに…
それで『ンマーイ!』をやりたかった。
やたら甲斐犬好きをアピールした店だったのですが、別に
「ビリ犬」は甲斐犬じゃないし…
でも好感の持てる美味しいお店でしたよ。
幼少の頃から楽しませてくれた
藤子不二雄先生、そして案内してくれた友人、ありがとうございました。
神奈川県川崎市。ここにはまたいつか来ると思います。その時まで、サヨウナラ。
- 2008/05/18(日) 23:48:16|
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