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国際

サハリン2本格稼働 天然ガス工場完成 日本に出荷へ(02/18 14:52)

 【ユジノサハリンスク18日津野慶】大規模石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の液化天然ガス(LNG)工場が十八日、ロシア・サハリン州南部プリゴロドノエに完成、三月にも日本などへの出荷が始まる。同日の記念式典には、麻生太郎首相とロシアのメドベージェフ大統領の両首脳が出席。日ロのエネルギー協力は、新たな時代を迎える。

 年間九百六十万トンのLNGを生産する。約六割が日本向けで、日本の天然ガス輸入量の7%前後に相当する。サハリン2の本格稼働は日本にとって、新興国の成長でエネルギー争奪戦が激化する中、供給源を分散させる上で大きな意義を持つ。

 世界最大の天然ガス埋蔵量を誇るロシアだが、LNG生産は今回が初めて。従来はパイプラインでガスを輸出し、販売先は欧州方面に限られていた。船で輸出可能なLNGの生産開始で、アジアに販路を広げ、日本をはじめとするアジア太平洋地域との関係強化を狙う。

 サハリン2は、国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルと三井物産、三菱商事が出資したサハリンエナジー社が事業主体。一九九九年に原油の出荷を開始した。二〇〇七年にロシアのガスプロムが株式の過半数を取得して、経営権を握っている。

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