ロシアを訪問中の麻生太郎首相は18日、日露首脳会談終了後、ユジノサハリンスクで、会談内容について記者団のぶら下がり取材に応じ、領土問題については独創的なアプローチをすることで一致したほか、プーチン首相が5月に訪日することでも合意したことを明らかにした。詳報は以下の通り。
「アジア太平洋地域における戦略的な関係をロシアと構築する上で重要な一歩を踏み出したと思う。ロシアは西を向いていたが、東を向いてアジア太平洋に出てきて、日本と一緒にやった方がロシアのためになるという話をして、その話の続きだ。サハリン2は日本のエネルギーの供給源から言うと、LNGの7%を超えるものが入ってくる。供給源を中近東に偏らず、多様化する上でプロジェクトは有意義だと思っており、訪問は戦略的に有意義だ。領土問題は新たな独創的で型にはまらないアプローチをわれわれの世代で解決すべく具体的な作業を加速しようと一致した。極東シベリアにおいては、APECをやるウラジオストクの会場の島に橋を架けるが、世界最先端の技術を持つ日本企業の参加を歓迎する。金融サミットで、可能性を探る。プーチン首相が5月に訪日することで一致した。イタリアのG8でも会談を行う方向で調整する。
−−領土問題の具体的なイメージは
「この前も話したと思うが、4島の話が向こうは2島。こっちは4島では双方進展しないので、これまでの宣言とか、条約を踏まえてこれまで通りでは解決しない。この問題がひっかかってくるのは、日露はすべてひっかかる。役人に任せるのではなく、政治家が決断するより方法はないという話の中で、今の言葉が出てきた」
【関連記事】
・
麻生首相「領土」で進展目指す 露通信社と会見
・
増える漁船拿捕 日露首脳会談で言及は?
・
予算と関連法案の衆院通過に全力 与党幹事長ら確認
・
「薬いつもの2倍」中川財務相、会見前の飲酒は否定
・
【主張】中川財務相辞任 首相の統治能力問われる