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新生面

ヒラリー氏来日 2009年02月16日

 桂かい枝は英語落語の名人だ。文化庁文化交流使として米国でも公演している。爆笑に引き込むまくらは、例の「ミー・トゥー」(私も)話▼クリントン米大統領を日本に迎えた森喜朗首相は「ハウ・アー・ユー」(ご機嫌いかが)と言うべきを「フー・アー・ユー」(あなたは誰だ)と間違える。クリントン大統領が「ヒラリーの夫ですよ」と冗談で返すと、森首相は基本通りに「ミー・トゥー」。あくまで落語での話だが▼きょう、ヒラリー・クリントン米国務長官が来日する。クリントン大統領は、日本に寄らずに中国に直行することがあった。「ジャパン・パッシング」(素通り)という言葉も生んだが、クリントン長官は就任後初の訪問先に日本を選んだ▼クリントン長官は上院で、日米同盟は「米国のアジア政策の礎石だ」と言った。本音は中国重視でも、付き合いの深い日本の顔を立てたようだ。金融危機の中で、日本に米国債を買ってもらいたいという計算もあるはずだ▼クリントン長官は、小沢一郎民主党代表との会談も行う。米国務長官が野党党首に会うのは異例。これも政権交代の可能性を考えてのことだろう。麻生太郎首相とも会談するのだから、「アソウ・パッシング」ではないが…▼漢字はともかく英語には強いとされる麻生首相だが、オバマ米大統領との電話会談ではホワイトハウスが理解に困った、と「週刊新潮」は報じた。クリントン長官との会談では、「ハウ・アー・ユー」程度はいいとして、細部はどうか日本語で。






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