ニュース: 事件 RSS feed
海外サーバーに児童ポルノ、売り上げは2億円
このニュースのトピックス:ネット犯罪
福岡県のアダルトサイト運営会社が海外のサーバーを利用して児童ポルノを提供した事件で、児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)などの疑いで逮捕された男らが、平成19年9月から今年1月までに、約2億円の収入を得ていたことが17日、警視庁と福岡県警の調べで分かった。
同法違反とわいせつ図画販売目的所持の疑いで逮捕されたのは、福岡市博多区のアダルトサイト運営会社「フィーゼ」社長、森本憲容疑者(41)=福岡市中央区薬院=ら男女8人。
警視庁少年育成課の調べによると、森本容疑者らは不特定多数に提供する目的で、1月29日午後3時半ごろ、「フィーゼ」社内のハードディスクに、日本人とみられる少女のわいせつな動画データを所持した疑いがもたれている。
同課によると、動画は米・カリフォルニアのサーバーからダウンロードする仕組みとなっており、サイトは香港のサーバーにあった。会費はチェコの銀行を通じて集めるなど、複数の国が利用されていた。森本容疑者は「海外なら罪にはならないと思った」などと供述している。
サイトは会費29ドルで30日間ダウンロードし放題など、複数のコースがあり、日本人の客約6000人が契約していた。国外のサーバーを利用したアダルトサイトの捜査は難しいが、今回は海外のサーバー会社から早急な捜査協力が得られたことが、逮捕につながった。