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変わりつつある中国の映画の中の日本のイメージ
発信時間: 2009-02-17 | チャイナネット

2009年の春節(旧正月)前後に封切られた『レッドクリフ』『葉問』『非誠勿擾』などの正月映画はいずれも好評で、競い合って興行記録を更新している。これらの作品には、「日本」という文字があるわけではないが、日本の要素が随所に見られ、観客の五感にぐっと入り込んでくる。これは単純な意味での文化移入ではなく、日本の文化が中国人の生活の中に自然と入り込んできていることの現われだと言えよう。

『葉問』のスチール写真

葉偉信(ウィルソン・イップ)監督は『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』に続き、新作の『葉問』でも日本の作曲家・川井憲次に音楽を依頼した。川井憲次はこのほか、「セブンソード」の音楽も手掛けている。『葉問』のサントラ盤は音楽学校の教材にもなっているが、シンセサイザーが鮮明な情景を織り成し、中国の民族楽器がそれに彩りを添え、さらに鼓楽が加わって、厳密で正確な世界観が作り出されている。

中国を題材とした映画やテレビ番組に楽曲を提供している日本の作曲家は、川井憲次だけではない。1980年には喜多郎がNHKの大型ドキュメンタリー番組『シルクロード』の音楽を担当し、西洋の管弦楽と中国の民族楽器を見事に融合させた。梅林茂も『花様年華』『LOVER』『SPIRIT』『たまゆらの女』などの音楽を手掛け、大きな成功を収めた。

『レッドクリフPartⅡ』のポスター

呉宇森(ジョン・ウー)監督の歴史大作『レッドクリフ』と日本の関係でもっとも重要なのは、諸葛亮を演じた金城武や甘寧を演じた中村獅童、共同プロデューサーの松浦勝人ではなく、岩代太郎が音楽を担当したことである。

テレビドラマや映画、アニメ、舞台など幅広い分野の音楽を手掛ける岩代太郎は、『レッドクリフ』ではオーケストラを取り入れ、シンセサイザーや金管楽器、笛も用いて、最終的には日本のNHK交響楽団が演奏した。諸葛亮が周瑜との面会を望んで待ち続けるシーンでは、もの寂しい音楽が流れ、英雄たちの面会に重々しく神秘的な雰囲気を作り上げた。小喬と周瑜が戦に出る前夜に雨の中を佇むシーンでは、ぽたぽたという雨音を伴わせて、清らかで美しい情景を作り出した。『Part I』の『RED CLIFF〜心・戦〜』と『Part II』の『久遠の河』はどちらもスケールの大きい主題歌である。『レッドクリフ』の音楽について、「日本的過ぎる」とあまり好まない人もいるが、「この映画の唯一の見所は岩代太郎の音楽だ」と絶賛する人もいる。

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