中川財務・金融担当大臣の辞任
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作成日時 : 2009/02/17 20:04
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ローマでの G7 会合の後の記者会見でもうろうとしたまま受答えして世界に醜態をさらしたためか、予算案が衆議院を通過したら辞任すると今日の会見で発表したんですが、結局、今夜のうちに中川財務・金融担当大臣が官邸に辞表を提出したそうです。各紙とも予算案の衆議院通過後の辞任が夕刊の1面トップだったんではないでしょうか。その後、急転直下、本日中の辞任で決着したようです。いろんなメディアで報じられていますので、このマイナーなブログでは特定のメディアからの引用はしませんが、アチコチの海外サイトでも話題になっていて、Financial Times では明確に "Nakagawa accused of being drunk at G7" と書かれていたことだけは紹介しておきたいと思います。
私も薬とお酒の影響でかなりおかしくなったことがあります。もう15年以上も前のことですが、在チリ大使館に経済アタッシェとして勤務していた時のことです。正確な年月はすっかり忘れました。サンティアゴから100キロほど離れた太平洋岸のビーニャ・デル・マールという街にカジノがあり、カジノに行って適当にギャンブルを楽しんでお酒を飲んだまではいいものの、その前に何か薬を飲んでいて、すっかりおかしくなったことがあります。日本では処方箋薬ではないという意味の市販薬や大衆薬はそんなに強い作用はないようなんですが、チリなんかではやたらと効き目の強い薬が市販されています。その上に、カジノで慣れないお酒を飲んだりすると強烈な相互作用があるようで、自動車を運転していたはずのサンティアゴへの帰り道はまったく記憶にありません。車のバンパーなどには接触した跡などもないので、何事もなかったんだろうと思うほかありませんし、外交官特権があるので飲酒運転くらいでは逮捕されたりしませんから、取りあえず、無事に100キロを運転して帰宅したんだろうと想像するしかありませんが、よくよく考えると薬とお酒の組合せは恐ろしいことです。もちろん、だからと言って、中川財務・金融大臣を擁護するつもりもありません。
いろいろな経済政策に関する国民の意見が芳しくない折に、しかも、財務大臣がもっとも大きな責任を問われる予算案の衆議院審議中に辞任ですから、経済政策に対する信頼感にさらに大きなダメージを与えかねないんではないかと懸念しています。
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