26日朝に起きた山口県山陽小野田市の井上源一さん(84)方の火事で、県警小野田署は同日、井上さんの長女で食品加工アルバイト、井上いづみ容疑者(43)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。焼け跡から見つかった遺体は、司法解剖で焼死と判明。県警は妻絹子さん(84)と見て身元確認を急いでいる。
いづみ容疑者は26日午前6時ごろ、自宅の台所付近に火をつけ、木造平屋の家屋と倉庫計約170平方メートルを全焼させた疑い。「母親が自宅にいると知ってて火を付けた」と供述。県警は殺人容疑も視野に入れ、捜査している。
火災直後行方が分からなかったが、約3時間後、自宅から3キロ離れた市内の勤務先近くの路上にいたところを署員が見つけた。いづみ容疑者は絹子さんと二人暮らし。源一さんは5年前から老人ホームに入所している。【藤沢美由紀】
毎日新聞 2009年1月28日 西部朝刊