【2月17日 AFP】英国の男性科専門医は16日、世界的な景気悪化によるストレスで、男性ホルモン「テストステロン」の水準が低下する可能性があると警鐘を鳴らした。
ロンドン(London)有数の男性科専門クリニックのリチャード・ペティー(Richard Petty)氏は、解雇や経済的不安、長時間労働による慢性的なストレスで、テストステロンの水準が低下する可能性があると指摘した。
精巣で作り出されるテストステロンは、男性的特徴の発達をうながす。性的機能や血液循環、筋肉の発達に関係しており、さらに集中力、心理状態、記憶力とも関連する。
ペティー氏は、「男性が不機嫌になったり怒りっぽくなるのは、仕事または単に年齢が原因とされがちだ。短期的には、ストレスでテストステロンの水準は上昇し、プレッシャーや新しい環境に素早く対応するのに役立つ」、「だが、現在起きているような慢性的ストレスは、テストステロン減少の主因となっている。現代の生活様式では、強いプレッシャーにさらされる仕事から失業まですべて、身体は常に脅威と見なされる状況に置かれ続けるため、慢性的ストレスは非常に起きやすい」と説明した。
テストステロンの水準が低下すると、無気力状態やイライラを引き起こし、また集中力や性的欲求が欠如する原因にもなる。(c)AFP
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