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「三文オペラ」初版の魅力
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Bunkamura 20周年記念企画
音楽劇「三文オペラ」
作:ベルトルト・ブレヒト 音楽:クルト・ヴァイル
演出:宮本亜門
2009年4月5日(日)〜29日(水・祝)
Bunkamuraシアターコクーン

シアターコクーンに宮本亜門が初登場!音楽劇『三文オペラ』初演出に挑む!!

シアターコクーンでは20 周年記念企画として、ブレヒトの最高傑作にして不朽の名作音楽劇『三文オペラ』の上演いたします。「音楽はより演劇的に、演劇はより音楽的に」というコンセプトを持つシアターコクーンの劇場空間を最大限に生かす“音楽劇”に取り組みます。

鬼才&異能・無比の魅力を持つ クリエイターの華麗なる「饗宴」!

 初演から80年余り。劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルが仕掛けた刺激的な音楽劇『三文オペラ』に、ブロードウェイ進出を果たした初の東洋演出家・宮本亜門が挑戦する。
 ストリート・ギャング、乞食に娼婦、汚職警視総監など、クセモノぞろいの登場人物を演じる出演者陣もツワモノぞろい。ギャングのリーダー・メッキには『あわれ彼女は娼婦』以来のコクーン登場となる三上博史。秋山菜津子、安倍なつみ、デーモン小暮閣下、田口トモロヲ、松田美由紀、明星真由美、そしてカウンター・テナーの歌手・米良美一まで"超"個性的な顔ぶれがそろった。
 プランナーも"超"演劇な布陣。衣裳の岩谷俊和は昨年からパリ・コレクションに連続参加する若き国際派デザイナー。音楽監督は現代音楽界の鬼才・内橋和久、さらにブロードウェイでも宮本と仕事を重ね、トニー賞にノミネートもされた松井るみの美術が作品世界の密度を上げる。また、三上が劇中歌全曲の歌詞を担当し、クリエイターとしての才能も作品に熱く注ぐ!
 異業種キャストを巧みに配し、難曲も緻密に芝居と融合させる宮本演出は、『三文オペラ』の新たな魅力をいかに掘り起こすのか。「現代」とシンクロする、風刺の効いた毒々しくも華麗なる「饗宴」にご期待あれ!!

Text:尾上そら

STORY

はじまりは歌。歌手が「メッキ・メッサーのモリタート」を歌っている。歌のモデルは色男の悪党、盗賊団の親分であるメッキだ。彼は乞食商会?の社長ピーチャムの一人娘ポリーをたらしこみ、親に内緒で結婚式を挙げてしまう。メッキとは持ちつもたれつの警視総監ブラウンは二人を祝福するが、収まらないのはピーチャム夫妻。大事な商品である娘をさらわれまいと、ポリーに別れるよう説得するが、娘は耳を貸さない。そこで夫妻は警察を利用し、メッキを逮捕させる計画を立てる。危険を察知して身を隠すメッキ。だが、かつて情婦だった娼婦のジェニーに裏切られ、逢えなくお縄に。牢獄ではメッキの恋人の一人でブラウンの娘ルーシーと、ポリーが鉢合わせして大喧嘩に。メッキは隙を突いて牢獄から逃亡するが…。

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