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主役の座を奪ったサントン
15日に行われたイタリア・セリエAのミラノ・ダービーは、首位FCインテル・ミラノがACミランに2-1で勝利した。ミランの主将パオロ・マルディーニは通算56度目のミラノ・ダービーに出場したが、主役の座を奪ったのはインテルのダビデ・サントンだった。

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ドイツのマリンが華麗にアピール

2008年8月21日(木)
文: シュテファン・ポッター
得点して喜ぶドイツのマルコ・マリン得点して喜ぶドイツのマルコ・マリン (Copyright Getty Images)

UEFA EURO 2008(TM)直前にドイツ代表の選考から漏れた早熟のMFマルコ・マリンは、ベルギーとの親善試合で2度目の代表戦出場を果たすと、鮮烈なゴールを挙げ、元代表のトーマス・ヘスラー氏に引けをとらないと評価される高い能力を証明した。

レブ監督も称賛
途中出場した小柄で活発なMFは、ピッチに入った7分後に結果を出した。FCバイエル・ミュンヘンのDFフィリップ・ラームからボールを受けると、ワンツーでペナルティーエリア内に侵入。そしてマークについたダニエル・ファン・ブイテンをフェイントでかわし、スペースをつくったところで強烈なシュートを対角線上に突き刺した。「この2人はワンツー、ダイレクトプレー、そして鮮やかなフェイントにより、4、5人の相手を崩した」とドイツのヨアヒム・レブ監督は振り返った。「ペナルティーエリア内に切り込みフェイントを入れ、フィニッシュをファーサイドのコーナーに決めたマルコ・マリンの一連の動作は素晴らしかった」

「残念」
ただし昨季のマリンの活躍を見てきたVfLボルシア・メンヘングラッドバッハのファンにとっては、この活躍もそれほど驚くことではなかった。19歳の少年は4ゴール13アシストを記録し、ボルシアMGのブンデスリーガ1部昇格に大きく貢献。そしてドイツのUEFA EURO 2008(TM)出場候補に選ばれたが、惜しくも最後の23名の登録メンバーには残れなかった。「本当に残念だった」とマリンは打ち明ける。「でもまた代表に戻って来ることができて嬉しい。ここですべてを出し尽くしたい」。ボサンスカ・グラディスカ出身でボスニア・ヘルツェゴビナ代表としてプレーすることもできたマリンは、その言葉どおり20日にニュルンベルクで行われた試合で力を出し、ドイツの貴重な戦力となり得ることを証明した。

今後の目標
アイントラハト・フランクフルトで選手生活を開始したマリンは、2005年にメンヘングラッドバッハに移籍。やがて才能を開花させてレギュラーの座をつかみ、レブ監督にとって使い勝手のいい選手へと急速に成長した。小柄でテクニックに優れ、得点力を備えているためにEURO 96(TM)優勝メンバーのヘスラー氏と比較されるが、スピードではマリンの方が上だろう。攻撃的MFとしても左サイドでもプレーできるマリンにとって、とにかく「次も(ドイツ代表に)戻って来られるようにし、できる限りたくさん試合に出られるようにする」ことが今後の最も大きな目標となる。ベルギー戦でのパフォーマンスを見る限り、その願いはかなえられそうだ。

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