ゼネコン最大手「鹿島」(東京)が精密機器メーカー「キヤノン」(同)の関連工事でつくった裏金などを受領したコンサルタント会社「大光」(大分市)グループの脱税事件で、東京地検特捜部は17日、法人税法違反(脱税)容疑で、大光や、グループ会社「ライトブラック」(大分市)の東京事務所など関係先の家宅捜索を始めた。特捜部は、押収資料を分析し、総額約10億円にのぼる巨額脱税事件の解明を進める。
特捜部は9、10の両日、ライトブラックが、鹿島などから受け取った工事受注の謝礼などを申告せず、法人所得約10億円を隠し、法人税約3億円を脱税したとして、大光社長、大賀規久容疑者(65)ら12人を逮捕している。