厚生労働省と文部科学省が進めている医師の臨床研修制度の見直しに関する最終案が明らかになった。2年の研修期間は維持するが、必修とするのは内科、救急、地域医療の3科目に減らす。当初必修から外すことも検討していた産婦人科、小児科など5科目は、このうちの1―2科目の履修を義務付ける「選択必修」とする。
18日に両省の有識者会議の「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」で最終案を提示し、了承される見通し。4月にも関連省令を改正し、来年度には新制度のもとで各病院が研修プログラムを組めるようにする。選択必修を設けるのは、必修科目を絞り込むことで将来専門とする科目の研修を手厚くし、専門分野に精通した現場医師数を早期に確保する狙いだ。(07:01)