現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 事件・事故
  5. 記事

携帯カード不正購入勧誘容疑 振り込め「道具屋」?逮捕

2009年2月18日3時1分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 SIMカードと呼ばれる携帯電話用ICチップの不正売買をインターネット上で持ちかけたとして、警視庁が、東京都品川区の女(40)を携帯電話不正利用防止法違反容疑で逮捕していたことがわかった。不正売買されたSIMカードは振り込め詐欺に悪用される場合が多く、譲渡や誘引行為の禁止を盛り込んだ改正同法が昨年12月1日に施行された。今回が全国初適用という。

 捜査2課によると、女は昨年12月28日、インターネットの掲示板に「飛ばしチップ売ります」などと書き込み、他人名義のSIMカードを購入するよう誘った疑いがある。

 カードの価格は2万5千円と3万円で、本体付きより1万円程度安く設定していた。

 書き込みを見つけた同課の捜査員が「カードを買いたい」とメールを送って誘い出し、今月6日、都内の繁華街に現れた女を逮捕した。女の自宅からは多数の携帯やSIMカードが見つかり、同課は、女が振り込め詐欺に使われる携帯などを扱う「道具屋」とみて調べている。

 女は、自分の携帯から仮名で掲示板に書き込みをし、携帯や銀行の口座などの売買も持ちかけていた。また、「即金日払いで、10万円は稼げます」とも書き込んでおり、女が他人名義の携帯を集めるためのアルバイトを募っていたと同課はみている。

 SIMカードは、電話番号やメールアドレスなど各種データを記録。別の携帯に移し替えてもそのまま使える。同法は、振り込め詐欺の広がりを受け06年4月に施行されたが、SIMカードを対象にした規定がなく、改正法で不正取引に罰則が設けられた。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内