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日本人訪問団とともに訪韓した山形大学農学部のキム・ソンガク教授は、「和牛ブランドは独創的な話と伝統を広く知らしめるのに多くの努力を傾けた。消費者はただの牛肉ではなく、“100年以上続いてきた名声”を買っている」と説明した。
販売戦略も目を見張るものがある。和牛がよく売れるからと大量生産して値を下げたりしない。米沢牛もブランド推進協議会が200余りの畜産農家の出荷量を調整する。こうすることで高い価格を維持している。
◆「ブランド韓牛」も可能性大きい=韓牛も和牛のようにブランド価値を高められるだろうか。この日の行事で専門家らは、「味に関しては可能性は十分だ」という結論を下した。20年以上前に韓国を訪れた際にも韓牛を食べたという大沼さんは、「ブランドごとに固有の風味があり、和牛より脂っこくなく淡白だ。以前より品質がはるかに良くなった」と話す。「正直、期待していた以上」という言葉まで出た。
韓国農業大学のキム・ワンヨン教授は、「和牛の歴史は長いようだが、科学的に品質を改良しブランド化してからは長くない」と話す。牛の体重を増やす改良は1960年代、肉質改良は80年代に始まったという。韓牛が同様の改善に乗り出した時期はそれぞれ15年程度の差がある。韓牛も体系的に品質とブランドを管理すれば価値をはるかに高められるという話だ。この日の行事を準備した韓国農業大学の金亮植(キム・ヤンシク)学長は、「今後、米沢を訪問するなど韓日両国の農家が定期的に交流して品質とブランド育成のノウハウを互いに学びたい。韓牛も和牛のように主力輸出品として育成できる」と話している。
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1頭1億5千万円…和牛の秘密(1)